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【読書感想】隷属なき道

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最近になってNHKでもやっと取り上げられようになったベーシックインカム。自分は社会保障オタクだったので、キワモノ扱いのときから知っていましたが、その歴史的根拠は全く知りませんでした。なのでこの本を読んで19世紀のイギリスにおいて、ベーシックインカムの前身となる「スピーナムランド制度」という単語が目に入ったときは感動を覚えました。

スピーナムランド制度とは

当時のイギリスでは「障害」、「老齢」、「子供」、「それ以外」で貧困のタイプをカテゴライズした上で救貧政策が実施されていたそうです。スピーナムランド制度によってその区分を取っ払って「貧困者は貧困者である」という条件だけで、最低生活費が支給されていたとのこと。結果どうなったかというと、

どうみても大成功で、飢えと困窮は減り、さらに重要なこととして、革命の芽を蕾のうちに摘み取ることができた(P.88)

とのことです。このような事実があったことはしっかり覚えておきたいと思います。

直接お金を配ったら堕落する? Wikipediaと比較

さらに記憶しなければないと感じたことは「貧困者に直接お金を配ったら当人も社会も堕落する」という通説は、当時そこそこ小金持ちな人によって捏造されたものであったと記述されていることです(P.91)。近年、研究が進めば進むほど捏造説が強まっているらしいとのこと。

Googleで「スピーナムランド」で検索をかけると、結果の上位にWikipediaの救貧法のページがヒットします。さらに”command(ctrl) + f”キーでで「スピーナムランド」と文字列検索をすると、このように記述されていることが分かります。

いっぽうで貧民は働いても働かなくても収入がかわらず、勤労意欲を削ぐという事態まで引き起こした。

本書とは全く反対の見解が書かれてますね。直接お金を配ったらどうなるのか、フィンランドでの社会実験に注目したいと思います。

閑話休題

そういえば以前、ボブという名のストリート・キャットという本の感想を書いてました。

全ての貧困者がジェームズ・ボーエンさんのようにベストセラーを出せることはできないでしょう。でも直接お金を配ることは社会全体にとって、個人的にはなかなか割の良い「投資」だと思っています。

【参考サイト】