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武藤貞雄 病死 猪爪直言のモデル 肝硬変「虎に翼」岡部たかしさん 三淵嘉子は自分を裁判官として雇うように直談判

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三淵嘉子の実父 武藤貞雄 肝硬変で亡くなる

NHK朝ドラ「虎に翼」に登場する猪爪直言(岡部たかしさん)のモデルとなった、三淵嘉子の実父・武藤貞雄は、肝硬変で昭和22年に病死します。しかしこのとき三淵嘉子が死に別れていたのは、父の武藤貞雄だけではありません。

武藤貞雄の他、ノブ、一郎、和田芳夫も病死あるいは戦死

他に実母の武藤ノブ、すぐ下の弟の武藤一郎、夫の和田芳夫も亡くしています。ノブは病死、一郎は奄美諸島で戦死、芳夫は中国大陸からの病院船で症状が悪化し長崎で病死するという悲劇に見舞われています。

武藤貞雄の死により三淵嘉子の肩に一家の負担が

また一家の大黒柱である武藤貞雄を失うということは、三淵嘉子に心理的負担だけでなく、経済的負担も重くのしかかります。武藤貞雄はそれまで川崎市の登戸で、発煙筒や焼夷弾を製造する工場、つまり軍需工場を経営していました。

しかし日本の敗戦にともない、軍需工場は操業できなくなります。つまり三淵嘉子の肩には一家の負担もかかっていたのです。三淵嘉子は弁護士の資格を持っていましたが、日本の戦局悪化に伴い、弁護士業は開店休業状態です。

三淵嘉子 裁判官に志願する

しかしここから三淵嘉子の、裁判官としてのキャリアが始まります。3人の弟と1人の息子・芳武を抱えて、なんと司法省に向けて自分を裁判官にするよう直談判を始めるのです。

武藤貞雄 猪爪直言のモデル

武藤貞雄 猪爪直言のモデル 「虎に翼」岡部たかしさん 三淵嘉子の実の父親。台湾銀行勤務から紡績会社重役を経て軍需工場を経営

NHK朝ドラ 虎に翼 参考文献