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「DAIMARU 35周年記念Movie」DAIMARU×アカネキカクのYouTube動画が興味深かった件 #アカネキカク

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はい、akane先生。先日YouTubeのアカネキカクにUPされた動画もバッチリ見ました。動画の感想について結論から述べると「梅田大丸、イメージ変わったわ。若い子にもちゃんと服を売るつもりあるんや」です。

J.フロントは服を売らないと思っていたが…

大丸の親会社はJ.フロント リテイリング株式会社です。大阪の大丸と名古屋の松坂屋を統べる、連合百貨店のような会社です。元々は個別に百貨店事業をしていて、合併してホールディングス(持ち株会社)を作ったときも、やはり百貨店事業をメインの事業として捉えていました。

ところが最近、松坂屋名古屋店の南館をヨドバシカメラに貸したり、旧・松坂屋銀座店を別名の商業施設にしたりと、脱・百貨店を進めているようです。加えて昨年、J.フロント リテイリングの山本良一社長は業界紙の取材に対してこのような発言をされています。

「そうかもしれませんが、服はいくらでもある。地域にない家電量販店やH&Mを提供した方がいいのではないかと。かつて百貨店は高度成長時代にどんどん婦人服や紳士服が売れ、拡大していった。しかし価値観は変わり、放り出した家電を再び入れてもいいと思います。地域一番店の基準は利益ですよ」

前後の文脈から大丸ではなく松坂屋のことを指しているので、大丸で服を売らないということではないと思います。ただ、持ち株会社のトップが業界紙の記者に、このような発言をされているところを読むと、部外者的には「大丸ももう服を売るつもりはないんや」と捉えれられるかもしれません(少なくとも個人的にはそう思ってました)。

「服を売らないイメージ」を覆した演出と振付

ところがアカネキカクさんが大丸とコラボした動画を見ると、そのイメージを覆してしまった感があります。ダンスの振り付けはもちろん面白かったのですが、個人的に興味深かったのは前半すぐに登場する主演の女性と出演者全員で踊っている後半のシーンです。

今回の動画では最初と最後に重要なメッセージが込められていると思います。それぞれのシーンについて考察してみました。

【前半】0:05~のシーン 國貞彩花さんの登場

まずYouTubeの0:05で動画をストップしてみましょう。入口から入ってこられた女性はすっぴんに下着姿の國貞彩花(@MbS1027s)さんで、年齢は20代前半です。大丸は東梅田に梅田阪急、うめきたにLUCUA1100(ルクアイーレ)という、西日本でも屈指のアパレル商業施設に挟まれています。その中で百貨店業界では中規模に属する梅田大丸は非常に苦しい立地です。

個人的に女性ファッションについて梅田大丸は「30代後半以上の女性が服を買う店」かと思っていました。そこへきて1994年生まれの國貞彩花さんの起用は「ほほおー」と一気に興味が湧きました。

CMが進むにしたがって國貞さんは大丸の店員さんに扮するダンサーに商品を勧めらて、だんだん華やかになっていきます。そのシーンは梅田大丸の各フロアが使われています。CMで自店舗が使われているのは「まあ当然かな」という感じです。

【後半】1:23~のシーン ファッションの激戦地でダンス

最もテンションが上がるクライマックスシーンでは店外での撮影です。1:23で動画をストップしてみましょう。ここは大阪ステーションシティの象徴でもある「時空の広場」が使われています。バックには梅田大丸のロゴがかすかに見えますが、この位置が非常に重要なポイントであると見ました。

大阪のキタで買い物慣れしている人には分かると思いますが、出演者が向かっている方向には、グランフロント大阪とLUCUA1100の建物があります。それぞれ比較的最近になって開業された商業施設です。akane先生と大丸の広報さんが意図されているかどうかは分かりませんが、開店35周年の老舗百貨店が新興のファッションビルに対抗意識をバッチバチに飛ばしているような趣きがあります。

JR大阪駅の北側にはかつてJR大阪三越伊勢丹がありましたが、残念ながらつい最近になってほぼ撤退しました。「東京の三越伊勢丹でさえも看板を下げてしまうようなファッションの激戦地でよく踊ったな」と感心しました。

これからも幅広いダンスで大阪経済の活性化を!

昨年、一世を風靡した「バブリーダンス」は割と誰にでも分かりやすい企画・演出で、それはそれで面白かったです。

ただ今回は単に「華やか」ではなく、PRをしたい梅田大丸さんの意向を汲まれていて、大阪に住む人間として非常に興味深く視聴させていただきました。akane先生の演出や振付によって、梅田大丸・LUCUA1100・梅田阪急が競争し合って梅田地区全体の経済活性化がはかれるのではないでしょうか。

振付師としてのakane先生にはこれからも「バブリーダンス」のような分かりやすい作品から、見ている側がいろいろな想像を巡らせることができるような作品まで、幅広く手がけていただくことを期待しています。