2022年前期に放送されるNHK朝ドラのちむどんどんはオリジナル作品です。ヒロイン・比嘉暢子(ひがのぶこ)のモデルとなる特定の人物は明らかにされていません。
ただし脚本担当の羽原大介のメッセージや、ちむどんどんのテーマやあらすじ、またNHKの制作意図を読んでいると、比嘉暢子というキャラクターは複数の人物をモデルとしていることがうかがえます。
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比嘉暢子のモデルと沖縄の本土復帰、1970年前後の横浜市鶴見
ちむどんどんは沖縄県が1972年5月に沖縄県が日本の本土復帰を果たし、その50周年を記念とした朝ドラです。
よって、黒島結菜さん扮する比嘉暢子は、沖縄県出身者で1972年前後に横浜鶴見区に働きに出てきた人たち、もしくはすでに鶴見を生活の拠点として働いていた人たちがベースになると考えられます。
登場人物のベースは1960年代の鶴見に住んでいた沖縄県出身者の人々か
もっとも20世紀初頭から、職を求めて鶴見で暮らし始めた沖縄県出身者は苦労の連続だったようです。
ふるさとの沖縄で生計を立てようにも収入が安定しないため海を割ってきていたり、鶴見で働き始めても他の人が嫌がるような仕事につかざるを得なかったりと、必ずしもハートフルな歴史だったわけではありません。
だからこそヒロインの比嘉暢子やそれを取り巻く人々は、無名の人々の生活を取材することによって出来上がったオリジナルキャラクターになることが考えられます。
ちむどんどんのお話のモデルについて(2022年4月10日追記)
ちむどんどんはオリジナル作品ですが、脚本を作る上でヒントとなった作品はあるようです。興味のある方は上記の記事を参考にしてください。