青葉城虎之助(菊池隆則さん)「オードリー」大京映画の大部屋俳優でのちに解雇 朝ドラ「オードリー」より

大京映画では「トラ」と呼ばれる青葉城虎之助

朝ドラ「オードリー」の青葉城虎之助（あおばじょうとらのすけ）は芸名で、あだ名が「トラ」です。大京映画の大部屋俳優の一人で、佐々木美月の先輩にあたります。

「青葉城」は映画「青葉城漂流剣」のタイトルから

「青葉城」とは珍しい苗字ですが、1953（昭和28）年に公開された大京映画制作・栗部金太郎主演の映画「青葉城漂流剣」のタイトルからつけられました。

なぜわざわざ映画のタイトルから付けられたかというと、実は青葉城虎之助は栗部金太郎と蓮尼庵の庵主・雀蓮との間にできた子どもであるからです。

ただし青葉城虎之助は正式な手続きを経てできた子供ではありません。スター俳優・栗部金太郎が、若かりしころにクリキンの追っかけをやっていた雀蓮に手をつけてできてしまった子どもです。

大京映画社長の黒田茂光は、雀蓮には身を引くよう迫り、雀蓮も「クリキンの妻」という座に固執することがなかったため、青葉城虎之助は生まれた頃から父親を知りません。

大京映画を解雇された香港に渡る青葉城虎之助

青葉城虎之助にとってクリキンとは「スター俳優」のことであって、自分の父親のことではありません。青葉城虎之助が自分の父親が「あのクリキン」であることを知ったのは、大京映画撮影所が閉鎖される直前のときでした。

その後、青葉城虎之助は大部屋俳優として大京映画をリストラされますが、黒田社長の紹介で香港映画に出演することになり、香港に渡ることになります。

オードリー 大京映画

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