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「WordPress + WooCommerce」によるECサイト事始め(その1)~ WordPressのデメリットとメリット

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これから2回にわたって、「WordPress + WooCommerce」ではじめるECサイトの技術的に必要な知識・ツールを紹介いたします。WordPressは元々ブログサイトを作成することを前提としたCMSです。ただ近年では公式のテーマ(デザイン)や拡張機能(プラグイン)が充実してきて、応用的にECサイトとして使うことも可能になってきました。

「WordPress + WooCommerce」をざっくり紹介

そこで今回のシリーズでは、「WordPress + WooCommerce」でECサイトをはじめるために必要な知識やツールについてご紹介します。また記事の内容は2月24日(土)にPaypalUserGroup(PPUG)大阪 #3 – 越境EC・国内ECの始めかた –でご紹介するスライドの原案でもあります。

「ざっくり感」をお伝えします

WebエンジニアやWebデザイナーを志望する方を想定して書いていますので、技術的なノウハウなどにはあえて深く立ち入らないようにします。

一連の記事を読むことによって、「WordPressを使って最低限度の機能を満たしたECサイトを作るためにはこんな感じ」と言う「ざっくり感」が伝えれば幸いです。「その1」では「WordPress + WooCommerce」を使うことのデメリットとメリットについてご紹介します。

完成予想図

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なお今回のシリーズでは、このようなECサイトを作成することを前提としています。この状態では不特定多数の方に商品を販売するには不向きかもしれません。

ただ、知り合いとその知り合いの知り合いぐらいのレベルで商売をはじめるには、ECサイトとしての機能は足りているかと考えています。

デメリットとメリットについて

「デメリットとメリット」ではなく、「メリットとデメリット」と良いことを先に書いて悪いことを後に書く方が一般的かもしれません。ただ「WordPress + WooCommerce」でECサイトをはじめる場合、デメリットをメリットに変えられる可能性があるので、デメリットの方を先にご紹介します。

「WordPress + WooCommerce」のデメリット

「WordPress + WooCommerce」を使うことのデメリットとして、主に以下の2点のことが考えられます。

1.「機会費用」がかかる

たまに「WordPressは無料で使える」という言説を耳にします。確かにWordPressというコンテンツマネジメントシステム(CMS)や、一部のデザイン(テーマ)・拡張機能(プラグイン)について、とても優れたものが無料で利用することができます。

したがって一連のシステムや制作物を使っても会計的な費用を計上することはありません。WooCommerceはショッピングカート用のプラグインのことを指しますが、やはり本体と同様に無料で使用することができます。

ただし会計的には無料で使えても、ミクロ経済学でいうところの「機会費用」はかかります(サーバー料金は除く)。ざっと見積もるとこんな感じです。

  • WordPressをテスト環境で実行して動作を確認する時間
  • WordPressを保存しているサーバーのメンテナンスをする時間
  • WordPress(本体・テーマ・プラグイン)をメンテナンスする時間

「機会費用がかかる」とは他のことに費やすはずだった時間を犠牲にすることを意味します。つまり「WordPress + WooCommerce」でECサイトをはじめると、お金ではなく時間を使ってしまうデメリットが発生します。

2.商品アイテム数が多くなると不便

この点については聞きかじりです。すいません。他のECサイトシステムを使ったことがないため、上手に比較することはできません。ただECサイト界隈の方とお話をしていると、この話題がよく出てきます。当たらずとも遠からずだと思いますので、詳細についてはご自身でご確認ください。

「WordPress + WooCommerce」のメリット

今度はデメリットとは逆にメリットを考えてみましょう。先ほど述べたようにWordPressの面白いところは、デメリットがメリットに変えられることです。

1.サービス販売の機会が得られる

先ほど「WordPress + WooCommerce」は時間がかかると申し上げました。確かに時間はかかりますが、その代わり、「WordPress + WooCommerce」にかけた時間は実質上の「仕入」と見なすことができます。つまり時間を仕入れて「WordPress + WooCommerce」でECサイトを構築した「経験」を販売することができます。具体例としては以下のものが考えられます。

  • WordPress有料テーマの販売
  • WooCommerceに関連した有料プラグインの販売
  • WordPressのためのテスト環境や本番環境構築サービスの販売
  • WordPress関連ノウハウの個人レッスン・メンテナンスサービスの販売

Capital P(ボランティアでWordPressのコミュニティを支えている方々が運営しているブログサイト)の記事を確認すると、世界中のWebサイトの29%でWordPresssが利用されいて、なおかつ0.3%(2017年10月1日から)の成長を続けているとのことです。この数字を見ると、「WordPress + WooCommerce」でモノやサービスを売るだけでなく、「WordPressそのもの」に需要があることを読み取ることができます。

2.ECで失敗しても他の「道」がある

ECサイトを作って何かを販売することとは、商売をすることです。もちろん商売に失敗はつきもので、せっかく開発・リリースをした「WordPress + WooCommerce」のECサイトもひょっとすると閉鎖する事態に追い込まれるかもしれません。

ですが、「WordPress + WooCommerce」の開発で培った技術は、他の「道」でも転用可能です。新たに事業を始めるか、誰かに雇用されるかは考えなければなりませんが、ECサイトでの販売事業が失敗しても、以下のような「道」が考えられます。

  • テックなブロガーになる
  • Webデザイナーになる
  • Webエンジニアになる
  • Webディレクターになる

「なれる理由」はやはりメリットの1番目に説明した、WordPressのシェアの大きさと同じによるものです。「WordPress + WooCommerce」の技術はどこかで転用できる可能性が高いと考えられます。

ちなみにWordPressは、ボランティアで運営されているオープンなコミュニティサポートフォーラムが非常に充実しています。これらが充実していることは、WordPressについて技術的に何か困ったことや悩み事が発生したときに必要な情報にアクセスしやすいということです。これらも「WordPress + WooCommerce」でECサイトを開発するときのメリットとして挙げられるでしょう。

その2では「WordPress + WooCommerce」でECサイトをはじめるために必要な知識やツールなどをご紹介します。