水泳でダイエットをすることを考えているのであれば、泳ぐことでどれぐらいの消費カロリーをするのか気になるところでしょう。
結論から言うと、泳ぐことで消費するカロリーは、体重1kgにつき、1時間あたり6kcalのエネルギーが消費されるとされています(「スイミング・サイエンス: 水泳を科学する」のP126を参照)。したがって体重60kgの人が1時間泳ぐと360kcalのエネルギーが消費されると考えられます。
体重1kgにつき、1時間あたり6kcalのエネルギーを消費
今回の記事では、水泳による消費カロリーは「体重1kgにつき1時間あたり6kcal」と決め打ちをしましたが、正確に言うと6kcalから11kcalまでの幅があります。
ただ体重1kgにつき、1時間あたり11kcalを消費しようとすると、おそらく1回の練習で8000-9000mの量をこなさないといけないと考えられます(練習量については、「水泳指導教本 三訂版」のP224を参考にして推定)。
したがって水泳でダイエットをしようと考えている方にとっては、泳ぐことで「体重1kgにつき、1時間あたり6kcalのエネルギーを消費する」と言う認識で良いでしょう。
泳いだあとの栄養補給について
泳いだあとは必ずお腹が減ります。ダイエットをお考えの方は栄養補給にも関心があるでしょう。ダイエットの栄養補給において大切なことは、カロリーの摂取と消費の相対的な割合を調節することです。「割合を調節」といっても非常にあいまいな言い方ですね。
ダイエットを心がけている人にとって筋肉が落ちても脂肪が増えてしまっては全く面白くないでしょう。
農林水産省の「食事バランスガイド」
そこで参考になる資料が農林水産省が公表している「食事バランスガイド」です。このバランスガイドでは運動をすることを前提として、どんなものをどれぐらい食べたら良いかガイドが示されています。
1回の食事ごとに主食・副菜・主菜・果物・乳製品に分類して、三大栄養素(炭水化物・脂質・タンパク質)だけでは不足しがちなビタミンやミネラルを上手に摂取する方法が分かりやすく説明されています。ちなみに農林水産省の「食事バランスガイド」を紹介しているのは、前述した「水泳指導教本 三訂版」のP227です。
もし水泳ダイエット以外にも、泳ぎのレベルをより高めたいなどの目標があれば、プロテイン類のホエイ・カゼインプロテイン・ソイプロテインなどを摂取することも考えられます。