ユーミンストーリーズの第1週「青春のリグレット」のネタバレ最終回の要素として、菓子(夏帆さん)は結局、夫の浩介(中島歩さん)から離婚されてしまうのではないでしょうか。
ユーミンストーリーズ ネタバレ 青春のリグレット
綿矢りささんによる原作(YUMING TRIBUTE STORIES 青春のリグレット)を読むと、いきなり菓子は、夫から離婚宣告をされた後の場面から始まっています。
あとの流れはユーミンの音楽がバックグラウンドに流れるように、過去の回想が始まります。20代のころに自分の思うような恋をしてきて、その中に大学生のときの仲間の一人である陸(金子大地さん)がいました。
菓子はいわゆる「尽くすタイプ」で愛を注げば、男たちはついて来るはずだと思うタイプ。でもその性格のせいか、付き合った男にも事欠くがなく、それなりに魅力的な男でも飽きたら、ぽいっと捨てるタイプ(読者によっては鼻につくタイプの女性なのかもしれない)。
ユーミンストーリーズ 最終回 青春のリグレット
だが陸にはそのような考え方は通じません。彼は決して饒舌なタイプではなかったが、菓子と話す時だけは饒舌。つまり陸は菓子のことが本気で好きなのでした。
それが「どうして最後には別れるの?」となるかもしれませんが、ネタバレ要素として大切なことは菓子と陸が別れたことではありません。
綿矢さんの言葉は借りれば、こういうことです(「YUMING TRIBUTE STORIES」140ページからの引用)
「菓子はこれからどうするの?」
と後ろ姿に聞かれて、
「さあね。もしかしたら次に付き合う人とかと、普通に結婚するかもね」
振り向かずに答えた。
「無理だよ。」
陸が穏やかな声で言った。振り向くと彼はもういなかった。
陸に最後に言われた一言が「ブーメラン」になって帰ってきたことが、「ユーミンストーリーズ 青春のリグレット」最大の「ネタバレ最終回要素」ではないでしょうか。たぶんこのセリフはドラマでもそのまま使われるのではないでしょうか。それぐらい強烈なセリフです。