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ちむどんどんの1000ドルは現在の108万円程度の価値。比嘉賢秀が我那覇商事に投資したお金はいくらになるか?

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NHK朝ドラちむどんどん第4週では、比嘉賢秀(竜星涼さん)が我那覇商事(新しいタブで開く)の怪しい投資の話にのって、母・優子(仲間由紀恵さん)を巻き込んで1,000ドルもの大金を注ぎ込んでしまいます。

ちむどんどん第4週は1971年という設定で、当時の1,000ドルは今の価値に直すと108万円に相当するでしょう。

1ドル=360円の固定為替レート

当時は1ドル360円の固定為替レートが採用されていたと言われています。ただし1971年8月15日にアメリカが金とドルの交換停止を発表しました。いわゆる「ニクソン・ショック」(新しいタブで開く)という事件です。

そのため為替は実勢を反映するように変動制となり、1ドル=308円までドルの価値が切り下げられることなりました。

ただし便宜上この記事では、「1ドル=360円」であったと想定します。この為替レートで計算をすると、当時の1,000ドルは36万円に換算されます。

2021年の物価は1971年の約3.01倍

1971年の36万円を現在の36万円と同じ価値と見なすことはできません。約50年間の間に物価が上昇しているからです。

日本銀行(新しいタブで開く)が発表している最新(2021年)の消費者物価指数(99.7)を1971年の物価指数(33.1)で割ると3.01という数字になり、この間物価が約3倍上昇していることになります。

よって1971年の36万円を50年間の物価上昇率である3.01をかけると、約108万円というになり、これが現在の価値に相当することになります。

1,000ドルとは暢子が1年間飲まず食わずで働いて稼げる額

ちなみに人事院が各年度ごとに学卒別による国家公務員の初任給を公表(新しいタブで開く)しています。これによると暢子が山原高校を卒業する1972年には、高卒の国家公務員の初任給は、3万7,500円でした。

国家公務員の給与をもってすべての高卒者の給与と見なすことはできませんが、当時の1,000ドルというのは、暢子が全く飲まず食わずで1年間働かなければならないほどの金額だったのではないでしょうか。