NHK朝ドラ「ブギウギ」で登場する、花田鈴子が通っていた小学校の親友・タイ子(藤間爽子さん)は、笠置シヅ子さんが実際に通っていた下福島尋常小学校(福島)・曾根崎尋常小学校(曾根崎)・神津尋常小学校(十三)・本田尋常小学校(川口)・南恩加島尋常小学校(恩加島)のいずれかの小学校に通っていた生徒だった可能性があります。
【#ブギウギ 登場人物紹介💃】
タイ子:藤間爽子大阪・福島の芸者の娘。鈴子とは同じ小学校。転校してきた鈴子に最初に話しかけ、それ以来、一番の仲良し。#タイ子ちゃん pic.twitter.com/P3BTiXOcjY
— 朝ドラ「ブギウギ」公式 (@asadora_bk_nhk) September 4, 2023
笠置シヅ子さんは小学校時代に5回の転校を経験
ただ実際の笠置シヅ子さんは尋常小学校時代に親友がいたかどうかとなると、少し疑問が残ります。というのは自叙伝「笠置シヅ子自伝 歌う自画像 私のブギウギ伝記 Kindle版」によると、笠置シヅ子さんは6年間の小学校生活の中で、実家の商売の関係で5回も転校を繰り返してしまったからです。
話が前後しますが、私は亀井志津子の名を手拭や鞄に書き付けて下福島尋常小学校に入学しました。二年生になると自宅が引っ越したので中津警察署の傍の曾根崎尋常小学校に転校し、更に三年生の時、十三へ引越し神津尋常小学校に転校、四年生で川口へ移って本田尋常小学校に転校、五年生で南恩加島小学校に移り、ここで卒業までを送りました。
NHK「ブギウギ」の小説版「連続テレビ小説 ブギウギ Part1 NHKドラマ・ガイド Kindle版」によると、花田鈴子の実家が経営すつ「はな湯」はそこそこ経営がうまくいっているように見えます。「歌う自画像」によると、銭湯の経営が最も上手くいっていたのは十三で経営した「錦湯」だったそうです。
そのことから推測すると、鈴子が転校をして入ってきてはじめてタイ子が話しかけたというのは、十三にある神津小学校のことなのかもしれません。
いずれにせよ「歌う自画像」や、「ブギウギ」の原案であるとされる「ブギの女王・笠置シヅ子 心ズキズキワクワクああしんど Kindle版」のいずれを読んでも、「小学校時代の親友」という人物は出てきません。
藤間爽子さん演じる「タイ子」というキャラクターは、朝ドラを面白くするために登場するオリジナルキャラクターのように考えられます。
(参考文献)