惨殺浪人・夢死郎の意味
「惨殺浪人・夢死郎」とは朝ドラ「オードリー」の劇中に登場するテレビ時代劇です。1972(昭和47)年9月に大京映画から制作が発表されました。監督は杉本英記(堺雅人さん)・主演の夢死郎は錠島尚也(長嶋一茂さん)が起用されました。
惨殺浪人・夢死郎とは大京映画初のテレビドラマ時代劇
「惨殺浪人・夢死郎」は大京映画初のテレビドラマ時代劇です。目玉企画として各回には大物俳優をゲストとして悪役をやらせるということになっています。
その記念すべき第1回目はかつて大京映画専属のスター俳優で、今は東京の「幹プロ」に所属している幹幸太郎(佐々木蔵之介さん)を鬼塚青舟としてゲスト出演させることが発表されました。
美月はお駒役として惨殺浪人・夢死郎に出演
「惨殺浪人・夢死郎」の制作発表前には、大京映画では大規模なリストラ策が発表され、大勢の俳優が撮影所を去りました。しかし美月と仲間である大部屋俳優たちは、解雇を免れ、「惨殺浪人・夢死郎」の主要な役についています。
「オードリー」ヒロインの佐々木美月(吉岡美月)は夢死郎のかつての妻であったお駒に。トラこと青葉城虎之助は瓦版屋の早耳慎吾、ハラカンは謎の漢方医・張天和という感じで夢死郎の脇を固める役に。そしてこのとき中山晋八は「惨殺浪人・夢死郎」から俳優から殺陣師に転向しました。
幻の第二シリーズ「凶殺浪人・夢死郎」
放送された「惨殺浪人・夢死郎」は第8話で37.8%の高視聴率を叩き出し、夢死郎シリーズ第二弾の「凶殺浪人・夢死郎」の企画も持ち上がりました。しかしあるとき「夢死郎」を模倣した殺人事件が発生し、世間の批判は「夢死郎」と大京映画に向かいます。
バッシングが始まった当初、大京映画社長の黒田茂光(國村隼さん)はなんとか世間の批判をかわして、「凶殺浪人・夢死郎」を撮影しようとしまいますが結局かなわず、「惨殺浪人・夢死郎」の放送は予定通り終了することになります。