「続 葉隠仙鋭」のキャスト
朝ドラ「オードリー」に登場する大京映画制作の葉隠仙鋭(はがくれせんえい)シリーズには、佐々木美月(大橋梓さん)・中山晋八(柴田光さん)・幹幸太郎(佐々木蔵之介さん)が出演します。
「椿屋」の常連客である中内俊也(ベンガルさん)の原作小説から生まれた、葉隠仙鋭シリーズは「葉隠仙鋭」・「続 葉隠仙鋭」・「葉隠仙鋭」と続きますが、「オードリー」の中でもっとも注目されるのは「続 葉隠仙鋭」です。
大京映画とは
大京映画のモデル
中山晋八は千吉・仙鋭の子供時代の二役
「続 葉隠仙鋭」が大京映画撮影所で撮影がされたのは、1964(昭和40)年のことで美月が京西女子大学附属小学校6年生の頃です。このころ太秦のうどん屋「カツドウ屋」の息子である中山晋八と佐々木美月は友だちになっており、なんと美月が晋八の付き人となっていました。
「続 葉隠仙鋭」では中山晋八は子役として、仙鋭の子供時代と仙鋭の弟子・千吉の二役をこなす重要な役を任されていました。
中山晋八の吹き替えとして佐々木美月が出演
ところが「続 葉隠仙鋭」の台本を見ると、「弟子の千吉が木刀で仙鋭に打ちかかって千吉は川に飛び込む」というシーンがあります。
このシーンは千吉扮する晋八にはNGでした。なぜなら晋八は泳ぐことができず、水を怖がるからです。役ほしさにオーディションで「泳げます」と言ってしまったことが裏目に出ました。
そのため助監督の杉本英記(堺雅人さん)は体格が似ている美月に目を付け、川に飛び込むシーンだけ美月が吹き替えをすることになります。美月にとって「若侍七変化 風車の巻」に続く2本目の映画出演です。
「ダイビング・ミッキー」として幹幸太郎が絶賛
このときの飛び込みっぷりがよかったせいか、美月はしばらくの間、主演の幹幸太郎から「ダイビング・ミッキー」と呼ばれることになりました。さらに幹幸太郎は俳優としての筋もいいこと認め、このことは美月が高校卒業した女優になる大きな動機となります。