穂積重遠(ほづみしげとお) 明治大学専門部女子部の設立者
穂積重遠(ほづみしげとお)とは「虎に翼」に登場する穂高重親(小林薫さん)のモデルとなる法学者で、明治大学専門部女子部の設立者の1人です。猪爪寅子のモデルとなった三淵嘉子が通った、明治大学専門部女子部法科で民法の講義も担当していました。
穂積重遠 松本重敏とともに明治大学専門部女子部の設立を運動
朝ドラ「虎に翼」では穂高重親は、このようにキャラクター設定されています。
高名な法学者。女子教育に熱心で明律大学女子部の立ち上げに尽力し、教べんをとる。(中略)「法の世界」における寅子にとっての「生涯の師」。
「三淵嘉子・中田正子・久米愛 日本初の女性法律家たち」によると、実在の穂積重遠は東京帝国大学で民法の講義を担当する教授で、のちに東大の法学部長、貴族院議員にも選ばれています。
また女性の地位向上にも熱心で大正7年ぐらいから女性にも法律を教えたいと考えていたようです。昭和の初めころに明治大学で憲法を教えていた松本重敏とともに、明治大学に女子部を作ろうと運動を始めました。
明治大学卒業後の三淵嘉子と穂積重遠の関係
「虎に翼」でにおける穂積重親は猪爪寅子にとって「生涯の師」となっています。しかし三淵嘉子の評伝を伝える「三淵嘉子・中田正子・久米愛 日本初の女性法律家たち」や「三淵嘉子と家庭裁判所」では、明治大学を卒業した三淵嘉子と穂積重遠がどのように交わっていたのかは言及されていません。
その分、朝ドラ「虎に翼」のドラマ部分では、2024年4月3日に放送された第3回で穂高重親が猪爪寅子に「女子部に来なさい」というところから、2人の師弟関係が始まりました。
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「女性は無能力者」というのは、当時の法律でいわれていることでした。
説明を聞いてもスッキリしない寅子🤔「法律とは、全ての国民の権利を保障すべき」という穂高教授の言葉が胸に響きます。#朝ドラ #トラつば#伊藤沙莉 #小林薫 pic.twitter.com/dXEzprtA1T
— 朝ドラ「虎に翼」公式 (@asadora_nhk) April 3, 2024