武藤ノブ 脳溢血で病死 猪爪はる モデル 「虎に翼」石田ゆり子さん 三淵嘉子の実母 1914年1月13日に嘉子を出産

三淵嘉子の母・武藤ノブの死因は脳溢血

朝ドラ「虎に翼」に登場する猪爪はる（石田ゆり子さん）のモデルとなった、三淵嘉子の実母・武藤ノブは、脳溢血で1947年に病死します。しかしこのとき三淵嘉子が死に別れていたのは、母親の武藤ノブだけではありません。

三淵嘉子は弟・夫・父も亡くしていた

実在した三淵嘉子は、このとき相次いで身内を亡くしていました。1944年にはすぐ下の弟である、一郎が奄美諸島の南方で戦死、1946年には最初の夫である和田芳夫が長崎に復員後に長崎で病死、そして1947年には父親の武藤貞雄が肝硬変で病死しました。

家族の死が三淵嘉子の転機に

しかも三淵嘉子には悲しみに暮れている暇もありませんでした。幼い息子である芳武の育児や、3人の弟たちの経済的負担ものしかかっていました。戦前に登録していた弁護士業は開店休業状態であり、実家の工場も軍需工場であったため操業はできませんでした。

家計に困った三淵嘉子は家計を支えんがために、司法省に自分を裁判官として採用するように願書を出します。朝ドラ「虎に翼」のヒロイン・猪爪寅子のモデルとなった三淵嘉子は、家族の相次ぐ死とそれに伴う家計悪化のために裁判官の道へと歩むようになるのです。

おそらく「虎に翼」でも相次ぐ家族の死は猪爪寅子の転機となるでしょう。時間を割いてじっくり話が展開するのではないでしょうか。

三淵嘉子の父 武藤貞雄（猪爪直言のモデル・岡部たかしさん） 肝硬変で病死

三淵嘉子の夫 和田芳夫（佐田優三のモデル・仲野太賀さん） 病死

三淵嘉子の弟 武藤一郎（猪爪直道のモデル・上川周作さん） 戦死

NHK朝ドラ 虎に翼 参考文献

• 三淵嘉子と家庭裁判所
• 三淵嘉子・中田正子・久米愛　日本初の女性法律家たち
• 家庭裁判所物語