内藤頼博は秘書課長 三淵嘉子は事務官
内藤頼博とは、NHK朝ドラ「虎に翼」に登場する久藤頼安(沢村一樹さん)のモデルと考えられる人物です。ヒロイン・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)のモデルとなったが最高裁家庭局に事務官として、1949年1月に配属されたときには、内藤頼博は最高裁家庭局で秘書課長をしていました。
久藤頼安だからライアン 寅子はサディ
「虎に翼」では久藤頼安は自身のこと「ライアン」、寅子のことを「サディ」と呼びます。「頼安」を音読みすれば「ライアン」といかにも英語の名前のように聞こえます。いかにも海外通っぽい呼び方です。
そんな久藤頼安が登場したときの役職は「司法省民事局民法調査室主任」で、本来は裁判官ですが、裁判所から出向していました。新しいできた「日本国憲法」に則った法改正をする仕事です。
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内藤頼博と三淵嘉子の裁判官就任
NHK朝ドラ「虎に翼」のブログ記事で久藤頼安の役柄を見ると、
人当たりがよく常にフレンドリー。海外の事情にも詳しく、振る舞いのすべてがスマート。裁判官を目指す寅子の実力を買って、採用に力を貸してくれる。
となっていて、「虎に翼」では久藤頼安は、猪爪寅子は裁判官になれるよう力を貸してくれそうな感じです。
実際に最高裁判所に初めて家庭局が誕生したきに三淵嘉子が事務官として配属され、そのときの秘書課長、翌月からは総務局長になったのが内藤頼博です。
また国の機関や官庁の秘書課長・総務局長といえば、職員の人事を統括する部署の責任者です。そう考えると、三淵嘉子が裁判官になれたのは内藤頼博の力が働いていたのかもと想像してしまいます。
「殿様判事」と呼ばれた内藤頼博
さらに久藤頼安の役柄を見ると、「海外の事情にも詳しく、振る舞いのすべてがスマート」とあります。これは内藤頼博が信濃高遠藩・内藤家の出身で「殿様判事」と呼ばれたことや、1940年にはアメリカ・ニューヨークの家庭裁判所を視察し、ここでの内藤頼博の経験が日本で初めての家庭裁判所の設立に反映されていると考えられるからです。
「虎に翼」のドラマでは、久藤頼安のキャラクターをより特徴づけるために、猪爪寅子に話しかけるセリフには英語が混じったりするんでしょうかね。