「鎌倉殿の13人」に登場する、13人の1人に足立遠元(あだちとおもと)という人物がいます(キャストは大野泰広さん)。
足立遠元は、源頼朝(大泉洋さん)が石橋山の戦いで大敗したにもかかわらず、武蔵国でいち早く源氏に味方した人物です。その功績により、頼朝から武蔵国足立郡(現在の東京都足立区)の支配を認められました。
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足立遠元と公文所・政所
さらに遠元は鎌倉幕府における政治機関の1つのうち、公文所(くもんしょ)、のちの政所(まんどころ)に参画していたと言われています。
政所といえば現代の日本に即していうと、内閣府と財務と各省庁(ただし防衛省・警察庁を除く)を兼ねた役所といったところでしょう(その長官たる別当をつとめた人物の1人に二階堂行政がいます)
東京都足立区や公益社団法人鎌倉市観光協会のホームページでは、足立遠元に関する記述があります。しかし遠元が政所どれぐらい偉い人であったかは記述されていません。
もっとも「十三人の合議制」に参加していたところを見ると、今の官僚組織でいうところの各省庁の次官・審議官・局長クラスの人物だったのかもしれません。そのあたりは「鎌倉殿の13人」を見ているうちに、どれほどの人物が分かるのではないでしょうか。
足立遠元はどうやって生き延びたか
個人的には足立遠元がもっとも優れていたと思う点は、源頼朝・北条時政・北条政子・北条義時などの権力者から粛清された気配がなかったことです(足立区や鎌倉市観光協会の記事を見る限り)。
遠元は激しい権力争いからどうやってしたたかに生き延びたんでしょうか。三谷幸喜さんは、足立遠元は無事につとめをまっとうさせるのでしょうか。