2019年4月7日(日)から放送される大河ドラマアンコールは「葵 徳川三代」です。「葵 徳川三代」は3月17日(日)に終了する「大河ドラマアンコール軍師官兵衛」の次の番組となります(放送時間帯は午後12時から午前6時に変更)。
「葵 徳川三代」の「関ヶ原の合戦」
大河ドラマアンコールとして再放送される「葵 徳川三代」の最大の見どころと言えば、天下分け目の戦である「関ヶ原の合戦」でしょう。東軍・西軍合わせて20万近くの将兵が戦ったと言われるシーンを、ドラマとしておさめたことは「NHKの本気」を感じさせます。
その「関ヶ原の合戦」にはさまざまな有名な武将や、後世に語り継がれる戦いのシーンがあります。しかもその人物やシーンは近年の大河ドラマでも登場したり、取り上げられたりもしています。
井伊直政
「井伊の赤鬼」として知られた徳川家の猛将です。「葵 徳川三代」では勝野洋さんが演じ、井伊直政は松平忠吉の舅として合戦の火ぶたを切ります。また井伊直政は2017年に放送された「おんな城主直虎」でも登場し、菅田将暉さんが演じられました。
黒田長政
黒田官兵衛の息子にして、福岡藩の初代藩主となった武将です。「関ヶ原の合戦」に先立ち、豊臣恩顧の大名に調略をしかけた策士で、「葵 徳川三代」でも、2014年に放送された「軍師官兵衛」でも同じ役どころです。「葵 徳川三代」では山下真司さんが演じ、「軍師官兵衛」では松坂桃李さんが演じました。
「島津の退き口」
西軍に味方した島津義弘と島津豊久は敗色が濃厚になったとき、東軍に囲まれたにも関わらず、徳川家康の本陣めがけて敵中突破をはかります。豊久はあえなく戦死したものの、義弘は敵中突破して無事、薩摩まで逃げ切ることができました。
のちに薩摩藩では、この「島津の退き口」を故事として、藩士の郷中教育の一貫に取り入れました。「島津の退き口」は稚児たちの「妙円寺参り」として、2018年に放送された「西郷どん」でも紹介されています。
1600年に行われた「関ヶ原の合戦」はその後の日本に大きな影響を及ぼしましたが、2000年に放送された「葵 徳川三代」はその後に放送されたNHK大河ドラマに多大な影響を及ぼしているのではないでしょうか。