米PayPalが中小銀行と提携して、銀行の預金口座と極めてよく似たサービス(給料振込や預金保険の対象となる銀行口座の開設)を提供するそうです。
PayPal makes a move toward traditional banking https://t.co/QEBbprbDVM @WSJさんから
— Hiroshi Fukui@DMM英会話は休会予定 (@echizenya_yota) April 12, 2018
PayPal Sets Sights On The Unbanked – https://t.co/zXpIlWN73j
— Hiroshi Fukui@DMM英会話は休会予定 (@echizenya_yota) April 12, 2018
記事の大元は、THE WALL STREET JOURNALです。ただ記事の大部分はお金を出して払って読まないといけないので、PYMNTS.comの記事を参考とさせていただきました。
アマゾンもやりますよね。「当座預金口座事業」
ぶっちゃけ、先だって記事にした米アマゾンの当座預金口座類似金融商品と似たようなサービスであると思われます。PayPalが提供するサービスも普通預金ではなく、利息はつかない当座預金口座類似金融商品です。
その代わりに購買・決済の利便性に特化した商品です。アメリカで銀行口座を開設するのは、ハードルが高いと聞きます。若者や低所得層をターゲットとした決済サービスの提供を強化する施策の一環であると推察されます。
「PayPal銀行」の立ち上げ準備か?
一見するとPayPalはアマゾンの二番煎じをやっているように見えます。ですが両者の新規事業に関するニュースソースを見比べている限り、1つ大きく異なる点があります。アマゾンは大手銀行(JPモルガン・チェース)と提携しているのに対して、PayPalは中小規模の銀行と提携している点です。
ここからは個人的な推測ですが、PayPalは近い将来に中小規模の銀行を買収して、「PayPal銀行」か「PayPalフィナンシャルグループ」でも始めるつもりなのではないでしょうか?
だって、一から金融当局に銀行業の免許を申請するよりも、既存の中小銀行を買収した方が早くて安上がりそうですやん。また単に当座預金口座を作るだけではなく、少額融資も実行できればその融資されたお金による購買が促進されて、本業の決済サービスがより充実します。
貸出金利は低めでお願いします
その少額融資の対象を一般消費者だけではなくスモールビジネスの事業者も含めれば、これから事業をはじめようとする層に決済サービスをPayPalの決済サービスをてより身近なものにすることができます。つまり「PayPal銀行」は本業について新規の顧客開拓ができるようになります。
今まで人件費の都合などで、銀行が数百万円の単位でしか融資を実行できなかった融資が、銀行融資並みの金利でかつ桁が1つ少ない数十万円、場合によっては数万円の融資が実行できるのはないでしょうか?
当座預金口座類似金融商品を考えついた、PayaPal・アマゾンの「なかの人」って、本当に頭がいいですね〜。もしスモールビジネスの事業者を対象とした少額融資の事業を始めるのであれば、お求めやすい金利でお願いしますw