その13までの記事を読んでくださった方の中には、「WordPressサイトのお引越し」を考えている方がいらっしゃるかもしれません。
WordPressサイトのお引越しは難しい
ひとくちに「WordPressサイトのお引越し」のお引越しといっても、さまざまなパターンがあります。したがって一連の記事のように、万人受けするマニュアルのような文章を書くことはできません。ただそう言ってもお引越しに際して「気をつけるべきこと」はいくつか挙げることはあります。またその「気をつけるべきこと」の中でも、WordPressに関することとそれ以外のことがあります。
今回の記事では、その「気をつけるべきこと」のうちWordPress以外のことについてご紹介いたします。
GitによるWordPressテーマの管理
WordPressサイトのお引越しに伴い新しくテーマを作成したのちも、テーマのファイル内容を変更することは多々あります。そこで重宝するのがバージョン管理ツールのGitです。Gitの簡単な使い方については、ドットインストールの動画が参考になるでしょう。
wp-contentのみGit管理
WordPressをGit管理する場合は、基本的には自分が触るディレクトリのみです。したがってwp-contentディレクトリの直下でGitを初期化(git init)します。
WordPress全体でのGit管理
一方、WordPressがインストールされているドキュメントルートディレクトリ全体をGit管理するという手段もあります。ただしWordPressを構成するファイルには、バージョン管理に向かないファイルやGitHubで公開してはいけないファイルも存在します。
- .DS_Store
- wp-config.php
- *.sql
- *.log
- .htaccess
ドキュメントルートディレクトリの直下に隠しファイルとして.gitignoreを作成して、ファイル名を記述しておきます。そうするとこれらのファイルはGitによるバージョン管理の対象外となります(.Dstoreファイルや*.sqlファイルがない場合は記述不要)
ドメインの変更について
お引越しに伴い、ドメインの変更をされる方がいらっしゃるかもしれません。その場合、今まで使っていたドメインから新しいドメインに適切にリダイレクトさせる必要があります。
.htaccessの変更
WordPressのプラグインであるRidirectionを入れて対応するという手段もありますが、当ブログのURLを元のURLであるhttp://blog.ecoteki.comからhttps://e-yota.comは.htaccessの書き換えでもって、リダイレクションの処理を行いました。
Redirect permanent / https://e-yota.com/
このエコテキブログはもともと「さくらのレンタルサーバー」内のWordPressで運用をしていました。その.htaccessファイルの第1行目に上記の記述を挿入しました。
Google検索対策
リアルなお引越しの場合、住所変更を市役所や郵便局へ届け出ます。WordPressサイトもお引越ししたときは、Googleの各サービスを利用するためにドメインの「変更届け」を出しましょう。
Google Analyticsのスクリプトコード
引越元でGoogle Analyticsを使用していた場合、そのスクリプトコードをheadタグの中にheader.phpにコピペしましょう。
これからGoogle Analyticsを使用する場合は、こちらのサポートページを参考にしてください。
Search Consoleへの登録
引越先のWordPressサイトでもGoogleの検索ロボットに巡回してもらえるように、Search Consoleに新しいドメインを登録しましょう。
これからSearch Consoleを使用する場合は、こちらのサポートページを参考にしてください。以上でCentOS7,PHP7,MySQL5.6でWordPressサイトを構築シリーズを終了します。