あらかじめ断っておきますが、この記事はステマではありません。また特に誰かに頼まれて書いた記事でもありません。ただただ素直に「素晴らしい」と感じたので書きました。
青野慶久社長の「市場性に任せる給与」
以前からサイボウズ株式会社の人事制度について、大変興味を持っていました。2015年8月3日(月)に放映された、もう会社には通わない ~在宅勤務“革命”~ – NHK クローズアップ現代+から青野慶久社長のコメントを一部引用させていただきます。
私たちが行き着いた答えとしては、公平じゃなくてもいいやと。 社員どうしを比較して給与テーブルに位置づけるみたいなことをやめようと。 この人はこういう人だから、大体転職したらいくらぐらいですよねと、「市場性」って呼んでるんですけど、その市場性に任せて給与を決めていくと。
自分は前職で社会保険労務士関係の仕事をしていた、労務・社会保障オタクです。年功序列で決まる給与体系とはバッサリと縁を切ったコメントは、ずっと頭に焼き付いて離れませんでした。
「建前と本音」がない会社
そうは言っても世の中には「建前と本音」があります。社長さんがいくら良いことを言っても実際には社内の事情は違っていたり、また自社の社員には伝わっていなかったりということを自分の職業経験上、数々の実例を見てきました。
ですが、Cybozu Tech Conference 2017に参加して「サイボウズさんは違う。クロ現で青野社長がおっしゃっていることを社員の皆様はそのまま実践している」と確信しました。
“Tech”と銘打たれていますが、Techとは直接関係のない給与を含めた人事評価制度について感銘を受けましたので、その都度自分のTwitterアカウントでツイートを投稿していました。
以下はそのまとめです(何分にも速記で書いています。誤字脱字や解釈の間違いがございましらお詫びいたします)。
サイボウズ流 給与交渉
まずはサイボウズさんでの給与交渉に関するツイートまとめです。
給与評価は市場価値で #CybozuTech
— Hiroshi Fukui@DMM英会話は休会予定 (@echizenya_yota) December 2, 2017
プロ野球選手の年俸交渉みたいでおもしろいw#CybozuTech
— Hiroshi Fukui@DMM英会話は休会予定 (@echizenya_yota) December 2, 2017
市場価値の決まり方→適当に決まる→炎上w
といっても「神の見えざる手」(アダム・スミス)が働くということなのでは?#CybozuTech— Hiroshi Fukui@DMM英会話は休会予定 (@echizenya_yota) December 2, 2017
サイボウズ式給与の交渉→転職ドラフトの結果をまとめて上司に伝える。事実と解釈を分けて伝える#CybozuTech
— Hiroshi Fukui@DMM英会話は休会予定 (@echizenya_yota) December 2, 2017
給与交渉を給与の上下はさほど重要ではない。自分の選択に満足ができるかどうか#CybozuTech
— Hiroshi Fukui@DMM英会話は休会予定 (@echizenya_yota) December 2, 2017
給与交渉(会社)は敵ではない!しっかりと方向性を共有する。あとはお任せで信頼関係ができる#CybozuTech
— Hiroshi Fukui@DMM英会話は休会予定 (@echizenya_yota) December 2, 2017
給与を含めた人事評価に対する考え方
こちらはサイボウズさんの給与を含めた人事評価に対する考え方です。クロ現で発言された青野社長のコメントと比べて全くブレがないと感じました。
給与交渉された側のひとの話。サイボウズの給与に対する考え方のお話#CybozuTech
— Hiroshi Fukui@DMM英会話は休会予定 (@echizenya_yota) December 2, 2017
サイボウズでの市場価値は社外的価値と社内的価値#CybozuTech
— Hiroshi Fukui@DMM英会話は休会予定 (@echizenya_yota) December 2, 2017
賃金テーブルがあると「昇給予算がないからごめん」で通じてしまう#CybozuTech
— Hiroshi Fukui@DMM英会話は休会予定 (@echizenya_yota) December 2, 2017
サイボウズさんの人事評価は「給与評価と成長FB評価を分ける」。では成長FBとは具体的に何でしょうか?#CybozuTech
— Hiroshi Fukui@DMM英会話は休会予定 (@echizenya_yota) December 2, 2017
成長FBとは「アクション5 + プラス1」 → しかし必ずしも給与に反映される訳ではない#CybozuTech
— Hiroshi Fukui@DMM英会話は休会予定 (@echizenya_yota) December 2, 2017
ツイートの中に「成長フィードバック」という固有名詞があります。この単語は意味深長なキーワードであると思います。
これからも追究してほしい「働きやすさ」
よく考えたら成長FBとは永遠のテーマだと思います。これからも果敢にチャレンジして世の中に訴えかけてほしいです。#CybozuTech
— Hiroshi Fukui@DMM英会話は休会予定 (@echizenya_yota) December 2, 2017
ただ「成長フィードバック」は「働きやすさとは何か?」という正解のない質問でもあり、事業を遂行する上での永遠のテーマでしょう。
これからも「働き方改革」の”ファーストペンギン“として世の中に向かって「働きやすさ」を問い続け、”セカンドペンギン”、”サードペンギン”が登場する社会が当たり前になることを願って止みません。関係者のみなさまありがとうございました!