街中のプールに行くと多くの人がクロールか平泳ぎで泳いでいます。ではクロールと平泳ぎではどちらの方がカロリー消費量が高いでしょうか?答えは平泳ぎです。ただしこの答えにはいくつか条件があります。
目次
平泳ぎの方がカロリー消費量が大きい
「水泳シミュレーター クロール・平泳ぎ。消費カロリー、燃焼脂肪量を自動計算」というページがありますので、それぞれの泳ぐ距離を1,000m、50mあたりの秒数を60秒と同じ条件にして、2つの泳ぎのエネルギー消費量を比べてみましょう(体重は60kgとする)。
するとそれぞれ以下のようなカロリー消費量が算出されます。
- クロール → 180.6kcal
- 平泳ぎ → 210kcal
平泳ぎの方がクロールよりもカロリー消費量が大きいことについて意外に感じた人は多いのではないでしょうか。プールを見渡すと楽そうな感じで平泳ぎで泳いでいる方をよく見かけるからです。
にも関わらず平泳ぎの方がクロールよりもカロリー消費量が大きくなる理由は、距離は同じでも50mあたりの秒数を同じにしているからです。
平泳ぎの方がカロリー消費量が大きくなる理由
平泳ぎの場合、加速時と減速時の速度はクロールと比べて変化が大きくなります。泳ぎ方の中で速度の変化が大きいと抗力(後ろに向かって進む力。前に進む推進力と反対の力)がかかり、その分余計なエネルギー消費量(酸素摂取量 ml / 体重 kg)が必要となります。
一方、クロールでは加速時と減速時の速度はそれほど変わりません。肩から手のひらにある力を使って常に一定のスピードを保つことが可能であるからです。つまりタイトルの質問について突っ込んだ答えをするならば、「速く泳ぐ平泳ぎの方が遅く泳ぐクロールよりもカロリー消費量は大きくなる」ということになります。