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「さくらのVPSを構築しよう。サーバー初心者勉強会」の講師役をするために準備した件

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先日、さくらクラブ大阪の「さくらのVPSを構築しよう。サーバー初心者勉強会(新しいタブで開く)」で講師役をしてきました。今まで勉強会といえば、「お話を聞く」側でしたが、はじめて「お話をする側」になりました。

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「人の前で説明する」こととは?

今回の勉強会の目標は、はじめての方を対象に「さくらのVPS」を使って、LinuxサーバーにWordPressをインストールするところまでです。

自分は、主にLinuxの基本操作から、Apache、PHP、MySQL、WordPressのインストールの資料作成とその説明を担当しました。

実は勉強会のお話をいただく前から、これらはすでに何度も繰り返してやっていた作業です。なので「ひとりで作業する」ことについては、特に悩むことはありません。ですがその作業を「人の前で説明する」となると、別の準備が必要です。

今回、勉強会するにあたって準備したことは、今後も生かすことができそうなので、文字として残しておきます。

準備その1 リハーサル

勉強会の説明に限ったことではありませんが、自分が作ったものを誰かに試してもらうことは、とても大切なことです。

当日は、読み物として使えるGoogleドキュメントシートを用意しましたが、勉強会の2週間前までは、もっと箇条書きな文書でした。

その文書でもって、協力者の方に向かってリハーサルをすると、はっきり言ってグダグダ(泣 もちろん、説明慣れしている人ならば箇条書きの文書でも十分でしょうが、自分の場合、聞くに堪えないレベルだったと思います。

「どうせ分かってることだから」と思って余裕をかましていましたが、リハーサルをすることによって「人の前で説明する」ということを意識しだしました。

準備その2 音読

とはいってもリハーサルをしたのは、1回こっきりです。あとは、当日に向けて資料のブラッシュアップと、それを声に出して読むことしかできません。

そのとき特に気をつけたことは、次の3つです。

1.読んでもらうことを意識する

WordPressのインストール作業をしたことがあるといっても、誰かに教えてもらったということはありません。独学で本を読んだり、ぐぐって調べていくうちにできたという作業です。誰かに語ってもらうというわけでもなく、知識のカケラをかき集めてきたという感じですかね。

そのせいか、はじめ作成していた資料には無意識のうちに、「ひとりで読んでおいてください」という意識がにじみ出ていたと思います。リハーサルをすることによって「読み込み」ではなく、「読み聞かせ」の資料に変えることを意識するようになりました。

2.ポイントをおさえて声に抑揚をつける

文章を書くことに集中しているときは、参加者の方の耳にどんな音が入ってくるかなど、まったく考慮していません。なので、自分が書いた文章を声に出して読んでみました。ただ読んでいるだけでは、作成した本人でさえ説明のポイントがよく分かりません。

ポイントを掴むためには時間をかけて、何回も音読練習をするしかありません。逆に練習すれば、どこで呼吸をおけばいいのか、どの句読点で間を空ければいいのか、何となく文章のすきまから見えてきます。そうこうするうちに、自分の声に抑揚が付けられるようになってきました。

3.説明の順番は「意味→紹介」

やはり、はじめての人がサーバー用語やコマンドを聞いても、なかなか反応してくれません。では、反応してもらうためにはどうすればいいか?

説明の順番を変えました。

旧)
用語やコマンドの紹介
↓
用語やコマンドの意味
新)
用語やコマンドの意味
↓
用語やコマンドの紹介

「紹介→意味」ではなく、「意味→紹介」にしています。すべてがこの通りになったわけではありませんが、作成した資料は大体こんな感じになっていると思います。

準備その3 背筋を伸ばす

作成した資料や、当日発言する言葉は、いろいろな方に確認をいただいています。説明の内容そのものは、自信をもってご紹介できます。ですが、その内容を発表する発言者の背筋が曲がっていると、聞いている方にすればどうでしょう?

やはり、背筋はピンと伸びている方が、より聞いてもらえると思います(まったくもって個人的な好みですが)。

実は当日の1週間前にギックリ腰になってしまい、かなりビビってました。そこから音読の練習と並行して、水泳をしながら腹筋・背筋を鍛えていました。当日はできるだけお腹に力を込めていました。

関係者のみなさまありがとうございました

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「サーバー初心者勉強会」といっても、登壇者も「初心者講師」です。当日は舞い上がったり、参加者の方への案内が不調法だったと反省する点もたくさんありました。

ですが、資料の作成や発表に集中することができたのは、いっしょに勉強会の運営に参加された、関係者のみなさまのおかげです。ありがとうございました!

〔参考サイト〕