先日、本町のパソナグループビルで行われた、AWS(Amazon Web Services)体験ハンズオンに参加してきました。Amazon.comのアカウントを開設して、Amazon EC2の基本操作を行ってみたり、ごく簡単な運用をしてみることが目的です。
AWSとさくらのクラウドを比較
自分は今までさくらのクラウドを使ってきたせいか、どうしても両者を比較をしています。
もちろんサービスを運営している会社が違うので、コンソール画面、表記されてる言語、価格体系など、言いだすとキリがないくらい違いがでてきます。
そこで今回は、AWSインスタンスを立ち上げるときに感じた、さくらのクラウドとの違いについて、2つの作業にしぼって述べていきましょう。
公開鍵暗号方式における公開鍵と秘密鍵の作成
クライアントマシンとサーバーの間を暗号を使って接続するときに、公開鍵と秘密鍵の作成(公開鍵暗号方式)が必要となります。AWSとさくらのクラウドでは、これらの鍵の作成方法が異なります。
AWS
インスタンスを設定するときの手順の中に、秘密鍵だけを作成する作業が含まれています。任意で秘密鍵の名前を入力すると、クライアントマシンに鍵ファイル(pem)ファイルがダウンロードされてきます。
公開鍵はAWSの方で自動的に作成してくれるみたいで、ユーザー側で準備する必要がありません。もちろん、公開鍵をインスタンス側に転送する作業は必要ありません。
さくらのクラウド
一方、さくらのクラウドでは、公開鍵、秘密鍵ともに自力で作成する必要があります。WindowsならばTera TermやPuTYYなどの無料ソフトを、Macならばssh-keygen コマンドを使って作成します。
作成した公開鍵はインスタンス側に転送し、秘密鍵はそのままクライアント側に保存しておきます。
LAMP環境の作成
AWSはユーザーが自分で作成し、さくらのクラウドは(ある程度)自動でやってくれるというイメージです。
AWS
Linux環境(Amazon Linux)については、インスタンスを設定していると必要な環境が整っていくという感じです。Apache、MySQL、PHPは自力でインストールする必要があります。
さくらのクラウド
Linux環境はインスタンスを立ち上げるときに、スタートアップスクリプトのひとつとしてLAMP環境がすでに用意されています。ドロップダウンメニューからクリック1回で選ぶだけです。
まとめ
今回、インスタンス立ち上げ時における、AWSとさくらのクラウドを比較してみました。これだけでどちらが良いかと論じることはできません。
ただ両者を使っていくうちに、違うところが具体的に見えてくると思います。また機会があれば比べてみて、両者を比較してみましょう。
〔参考サイト〕