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MuninでCentOS7のサーバーを監視する~監視対象サーバーの設定

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MuninでCentOS7のサーバーを監視する~監視サーバーの作成と監視項目(Apache2.4)の追加

この記事では任意のサーバーの状況をMuninを監視サーバーにインストールする方法を紹介しました。今回の記事では、監視対象サーバーにもMuninをインストールし、監視サーバーから監視対象サーバーを監視できる方法を紹介します。

監視対象サーバーの設定

それでは監視対象サーバーに対してMuninをインストールし、監視対象サーバーの初期設定を行います。

Muninのインストール

# yum -y install munin-node

まず監視対象サーバーにMuninをインストールします。このコマンドは監視サーバーにMuninをインストールするコマンドと同じです。

Muninの設定

# vi /etc/munin/munin-node.conf
# cidr_allow 127.0.0.1/32
cidr_allow 153.×××.×××.×××/32

Muninの設定ファイルを確認すると、”# cidr_allow 127.0.0.1/32″という箇所があります。監視サーバーのIPアドレスを記述します。”/32″は何の意味か分かりませんが、とりあえずIPアドレスのあとに付けておいてください。

Muninの設定を反映させる

# systemctl enable munin-node
Created symlink from /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/munin-node.service to /usr/lib/systemd/system/munin-node.service.
# systemctl start  munin-node
# systemctl status munin-node
● munin-node.service - Munin Node Server.
   Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/munin-node.service; enabled; vendor preset: disabled)
   Active: active (running) since 月 2018-04-16 18:38:54 JST; 16s ago

監視対象サーバーにおいて監視サーバーから監視を受けるための設定ができましたので、その設定をMuninの中で反映させます。最後に緑色の文字で”Active: active (running)”と表示されていれば、Muninの設定が反映されています。

Muninの設定を確認

# munin-run load
load.value 0.04

Muninが正常に動作しいるかどうか確認するために、munin-runコマンドを使いロードアベレージを取得してみましょう。コマンドを実行して何らかの数値が表示されていれば、監視対象サーバーの中でMuninが正常に動作していることになります。

監視サーバーの設定

監視対象サーバーの設定が完了したら、次に監視サーバーの設定を行います。具体的には監視対象のノードを追記します

# vi /etc/munin/conf.d/munin.conf
[yourservername;example.com]
address 153.×××.×××.××
use_node_name yes

# ノード追記
[hogeserver;hogehoge.com]
address 160.×××.×××.××
use_node_name yes

「MuninでCentOS7のサーバーを監視する~監視サーバーの作成と監視項目(Apache2.4)の追加」という記事において、監視サーバーは自分自身も監視しています。そのため監視対象サーバーのノードはその下に追記をします。

# systemctl restart httpd
# systemctl restart munin-node

追記が終えましたら、WebサーバーとMuninをそれぞれ再起動させましょう。

サーバー間の接続

CentOS7のfirewalldに新規サービスを登録・公開する方法 ~ 監視サーバー(Munin)から監視されるサーバーにポート接続

ここまでで監視対象サーバーと監視サーバーの設定は完了しました。ですが2つのサーバーの間で接続ができるように設定する必要があります。その詳細方法については、上記の記事を参考にしてください。

munin_monitored_server

その接続設定が完了すると、Muninのホーム画面に監視対象サーバーの名前やIPアドレスが表示されます。

サーバー間の接続作業が終えていないときの状況

# ss -ntl
State       Recv-Q Send-Q    Local Address:Port                   Peer Address:Port              
LISTEN      0      128                   *:111                               *:*                  
LISTEN      0      128                   *:80                                *:*                  
LISTEN      0      128                   *:4949                              *:*  

ちなみにサーバー間の接続作業が終えていないときでも、監視対象サーバーでssコマンドを実行すると、Muninのポート番号(4949番)が開いて接続できるように見えます。

$ nmap -p 4949 160.×××.×××.××
...
PORT     STATE  SERVICE
4949/tcp closed munin

ですがNmapを使って監視対象サーバーのポートスキャンをすると、4949番ポートもmuninサービスも閉塞されていることが分かります。なお監視対象サーバーのドキュメントルートディレクトリが変わっていても、接続ができればサーバーの監視をすることができます。