2023年12月24日からNHK総合チャンネルで再放送される「善人長屋」の本当のネタバレとは。誰にも語られなかった加助（溝端淳平さん）が善人である理由が、儀右衛門（吉田鋼太郎さん）が聞き役となって明かされます。
話を聞いた儀右衛門は、千七長屋で因果を背負い込んでいるのは、文吉や半造のような裏稼業を持った悪党たちだけでなく、加助も同じであることを理解します（だだこの加助の心情シーンは、小説版の「善人長屋 (新潮文庫)」のみのシーンでドラマでは描かれないかもしれませんね）。
目次
八才の加助の疑心は猜疑をもたらし災厄を招く
加助は八才の時、ある日釣り独楽（つりごま）を父親に買ってもらい、ひとしきり遊んだあとなくなっていることに気づきました。独楽がなくなったのは友だちが持ち出したせいだと疑い始め、友だちからは知らぬ存ぜぬを通されました。
そのことを父親に告げ、父親はその友だちの父親と掴み合いの喧嘩に発展し、気がつくと加助の父親が刃物に刺されて倒れてしまいます。ところが不幸となったのは、友だちの家の方で、父親は流罪に処され、母親は暮らしを支えるために住み込みの奉公に、その友だちは親戚に預けられることに。つまり一家離散です。
結局、独楽を見つけたのは長屋の草むらで傷がついた状態で見つかり、どうやら犬か猫が持ち去ったようです。このとき加助は疑心は猜疑を呼び、とてつもない災厄をもたらすと身をもって知りました。
儀右衛門が認めた加助の体験
それ以来、加助は人を疑うことをせず、人の善い行いのみ目に入れるようにして生きているということです。加助の幼少期の強烈な体験を知った儀右衛門は、加助が長屋の他の小悪党たちと共存できると確信したようです。
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