2018年度がスタートしましたね。「裏大河」ことNHK BSプレミアムで大河ドラマアンコール「軍師官兵衛」が始まりました。昨日終わったばかりのNHK朝の連続ドラマ小説「わろてんか」でキャスティングがかぶっていることもあって、再注目されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
天空の城ではじまる「軍師官兵衛」
最初のシーンの太閤殿下の本陣は、あの竹田城で撮影されたんじゃぞ! #軍師官兵衛 pic.twitter.com/vpoKmbpk5N
— 黒田長政 (@tikuzennnokami) April 1, 2018
最初のシーンで撮影された、豊臣秀吉の本陣は「天空の城」で有名な竹田城(兵庫県朝来市和田山町)で撮影されていたんですね!豊臣秀吉は小田原城の付け城として、石垣山城を築城したと聞いていますので、まさしく絶好のロケーションですね。
第1回は兵装の違いに注目!
さて第1回目のタイトルは「生き残りの掟(おきて)」。そのタイトルにふさわしく、小豪族同士の小競り合いや野武士の討伐、桶狭間の合戦など血で血を洗い、乱取りをするシーンが多く見られました。
小寺家と織田家の兵装
このとき自分が注目したのは、エキストラとして登場されている雑兵・足軽など下級兵士の兵装です。というのは播磨国で戦に従軍する下級兵士の兵装は皆バラバラです。応仁の乱のときように腹巻だけをつけて走り回るような雑兵がほとんどです。
一方、第一話の最後の方で登場する織田信長(江口洋介さん)配下の足軽たちは統一された兵装をしています。いかにも「戦国時代の足軽」といったイメージで陣傘・鉄板を合わせた胴鎧・長槍で集団戦法の先駆けとも言える軍隊となっています。
経済力の差も時代考証に反映か?
小寺家と織田家の兵装の違いは経済力の違いにあったのではないかと考えています?諸国を流浪していた黒田重隆(竜雷太さん)は目薬を売って財をなし、御着の小寺家に仕官ができました。守護大名と互角の戦いができる国衆の家臣に取り立てられるということは、武将としての器量を立てるための銭は相当持っていたのでしょう。
ですが、織田信長は代々、尾張国内に津島港を背景に交易による「アガリ」が相当なものであったと聞きます。黒田(小寺)と織田の兵装が異なるのは、経済力の格差が大きかったと思われます。
NHKの大河ドラマで出演される役者さんだけでなく、時代考証なども非常に凝った作品だと思います。いろいろなところが楽しめますので、第2回目もぜひ視聴したいと思います。