今夜の西郷どん。
本編は一週お休みしまして、特番『いざ革命へ!西郷と4人の男たち』の放送です。
どんな内容になっているか僕も楽しみです。
写真は初陣「禁門の変」にて、小松さぁ、新八どんと#西郷どん pic.twitter.com/QU4KcyOZ1M— 鈴木亮平 (@ryoheiheisuzuki) July 8, 2018
吉之助どん(鈴木亮平さん)、小松帯刀どん(町田啓太さん)、村田新八どん(高橋光臣さん)が甲冑姿でスリーショット。「禁門の変」と言えば1864年の出来事。事件の詳細はWikipediaを見れば大体のことは分りますが、注目すべきはTwitterにUPされた3人の軍装でしょう。
明治が始まる4年前にしても、武士はまだ戦国時代よろしくの甲冑をつけて戦をしていたんですね。まだ標準的な火器が火縄銃だったということでしょうか。
坂本龍馬が輸入したとされるミニエー銃の前では、戦国時代の甲冑なんていとも容易に貫通させることができたはずですが。まだ新式銃はまだほとんど使われていなかったように見受けます。
人物から入る幕末史講義
https://twitter.com/nhk_segodon/status/1015868096408637440さて、ミリオタっぽいネタが先走ってしまいましたが、西郷どんスペシャル2もしっかり見させていただきました。ずばり、スペシャル番組が放送された意図はこれから分りづらくなるストーリーを、あらかじめ整理するということにあったと思います。
そのために革命(明治維新)に関わった4人の人物にスポットライトをあて、それぞれが「どんな人だったのか?」ということを紹介していくという体で番組が進んでいったように感じます。
実際、街頭で坂本龍馬・勝海舟・岩倉具視・桂小五郎(木戸孝允)の写真を見せて、通行人の方に「この人、だれ?」と聞いても答えられる人は少なかったですしね。その4人の人物は番組で「こんな感じの人物だった!」と紹介されていました。
坂本龍馬(小栗旬さん)
- 交渉のキーマンを見つけてその人のフトコロに入るのが上手い
- 1丁数百万円ミニエー銃を輸入して莫大な富を稼いだビジネスマン
- 変わることを恐れない
勝海舟(遠藤憲一さん)
- 交渉の達人
- 敵が好物
- 嫌われる勇気を持つ人
- 100%の味方も100%の敵もいない
岩倉具視(笑福亭鶴瓶さん)
- ヤモリと呼ばれた策士
- 岩倉使節団で工業による経済発展を目指した人
- 幕府の倒し方を考えついた人
- 「もしかしたら〜なる」という反実仮想力がすごい
- すべての未来は妄想から始まる
桂小五郎(玉山鉄二さん)
- カメレオン
- 薩長同盟と廃藩置県を行った人
- 逃げの小五郎
- 逃げるは恥だが役に立つ
- 生き残ってなんぼのもの
「西郷どん」はコロコロ変わる状況をどう表現するか?
事件にスポットライトをあてると話が分りづらくなるのが、幕末史です。禁門の変でいがみ合っていた薩摩藩と長州藩。なぜ坂本龍馬の仲介で薩長同盟をするに至ったか?徳川家に血を流してもらうということによって、革命をなそうとした西郷隆盛。それがなぜ勝海舟のなぜ江戸城無血開城に応じたのか?
明治維新の立役者にベテラン俳優をキャスティングして、その人物面から歴史を紐解くという意図は、どのようなストーリー展開になるのか楽しみです。次回の第26回の「西郷、京へ」にも引き続き期待です。