さあ、「西郷どん」。南の島編が終わり、革命編が始まりました!と言っても吉之助どん(鈴木亮平さん)は遠島先の沖永良部島から薩摩に戻されたところで、まだ前半のお話で強調されていた「素朴ないい人」が残っていますが。
それでも紋付の羽織や襦袢を着込んで眉毛が太くなった容姿は、京都政界で「伝説の人物」となっていた風格を漂ってきました。明治が始まるまであと4年しかありませんが、吉之助どんは果たしてどうやって成長していく(腹黒く)なっていくのか楽しみです。
ケンカの調停役 西郷吉之助
とりあえず大久保の計らいで薩摩から京へ登った吉之助どん。上京の理由は国父様(島津久光 = 青木崇高さん)とヒー様(一橋慶喜 = 松田翔太さん)のケンカの調停役として駆り出すためということですね。
京都で開かれた「参預会議」では「開国」・「攘夷」・「勤王」・「佐幕」など幕末維新特有のセリフが登場しますが、つまるところは大人のエゴがぶつかっていたにすぎなかった様子です。当時の欧米列強のように議会で国事を決める状況とは、程遠い状態であったことが改めてよく分かりました。
そんな野望が渦巻く中、薩摩藩にとっても、一橋家(将軍後見役)にとっても、誰が味方で誰が敵か分からない状態で平岡円四郎さん(一橋家家臣)が暗殺されました。これを気にまず腹黒くなったのがヒー様のようです。吉之助は何か「捨て石」にされそうな感じですが。
心理戦とリアルな戦の展開は?
では吉之助どん、はそのヒー様の腹黒さをどう切り返すのでしょうか?これまでの「一本気な気性」で正面からぶつかるのか、それとも何らかの「寝技」をかけて、ギャフンと言わすのか。そう言った新旧二大勢力の心理戦もドラマの見どころになると思います。
次週の第27回は「禁門の変」。はじめてみる吉之助の甲冑姿に、長州藩の過激派・来島又兵衛として長州力さんも出演。何でも長州さんはドラマで得意技のラリアットをかますとかかまさないとか。心理戦にリアルな戦に次回の「西郷どん」はどんな展開になるのか、引き続き楽しみです。