今夜の西郷どんは『地の果てにて』
沖永良部島とはいえ、3月の撮影は過酷でした。実際に暴風雨にも見舞われ「西郷さんの苦しみの一割でも体験しなさい」と言われているようでした。天の意思と、人の温かさを感じる場所でした。今夜も是非。#西郷どん pic.twitter.com/mxzdn23ss9— 鈴木亮平 (@ryoheiheisuzuki) June 24, 2018
沖永良部島ロケはかなりキツかったようですね。自分が住んでいるところからすると、沖永良部島は年中気温が高いというイメージがあったんですが。鈴木亮平さんが、休憩時間中に毛布にくるまっていらっしゃることについて、少々びっくりしています。
あと鈴木さんをじーっと観察していて気になったのは、頰のこけ方です。役作りのために少々痩せたような気がします。TBS日曜劇場の「天皇の料理番」のときのように、食事制限をされたのか興味深いところです。
吉之助の望みは一蔵どんの友情だけだったのか?
https://twitter.com/nhk_segodon/status/1010719178418946048さて遠島処分を下された吉之助どんの待遇は最悪でした。沖永良部島遠島の上に囲い召し込みの処分が正式に下され、大島や徳之島のときと違い、島内を歩き回ることすら許されません。まさしく鳥かご入りです。しかも藩から言い渡されている食事の待遇は、1日1度の雑穀の飯と少々の塩だけ。
ですが吉之助どんの心持ちはなんだかとても清々しいものでした。大島に遠島処分を言い渡されたときは心が荒みきっていましたが、今回の沖永良部島への遠島処分では精神状況がずいぶん違います。なんででしょうかね?
流人の川口雪篷どん(石橋蓮司さん)に「お前は友にも見捨てられたぞー」と揺さぶりをかけられましたが心は揺るぎません。
斉彬公のオーラが身を守ったか
確かに「いつかは一蔵どん(瑛太さん)が助けに来てくれる!」という一縷の望みもあったのでしょう。ただ吉之助どんは島津斉彬公に見出されて以来、何度も死線をさまよう目に遭ってきました。すでに「己の肉体は天に捧げている」という境地に達していたのかもしれません。
番組では「敬天愛人」という西郷隆盛の座右の銘については、一言も触れられていませんでした。ですが今回はお話の内容そのものが「敬天愛人」だったという印象があります。
確か斉彬公も食事に毒を盛られているにも関わらず、自分の職責を果たそうとしていました。吉之助が大島遠島処分の前に斉彬公が夢枕に立ち「お前はわしになれ」と言われましたが、その言い付けをを忠実に守っているよなーという感じです。
島役人の土持政照どん(斎藤嘉樹さん)をはじめてとして、沖永良部島の島民が必死になって吉之助の待遇を良くしようとしたのは、斉彬公のような気高さがオーラとして出ていたかもしれませんね。
とにもかくにも鈴木亮平さん、過酷な沖永良部島ロケお疲れ様です。次回、第25回の「生かされた命」にも引き続き期待しています。