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NHK大河ドラマ 「西郷どん 第22回 偉大な兄 地ごろな弟 」感想 ~「偉大な兄の西郷吉之助 地ごろな弟の西郷信吾」 #西郷どん #せごどん

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芸妓姿に関西訛りのゆう役・内田有紀さん。とっても良かったですw はんなりとした京女の雰囲気を醸し出していました。いくら著名な俳優さんとは言え、とても自分と同い年(42才)の方とは思えません。

内田さんは2018年下半期に放映されるNHK連続テレビ小説「まんぷく」でも、ヒロインの姉役で登場される予定です。半年後の朝ドラでは、内田さんの口からどんな大阪弁が聞けるか今から楽しみです。

あれ、いつの間にか倒幕の機運が高まってる?

吉之助(鈴木亮平さん)はのちに命令違反のかどで沖永良部島に流されるので、「南の島編」はまだ終わっていません。ですが今回は武力行使で徳川幕府を倒そうとする人物が大勢登場して、ずいぶんと生臭いお話だったと思います。

あれっ?そういえば吉之助が奄美大島に流されたころ、斉彬公は内乱を起こしてしまうと外国の植民地にされてしまうとして衆議一致の政体を目指していたはずです。

ですが吉之助が大島に流されて三年が経過し、世間の空気がすっかり変わっていますね。血気にはやる有馬新七(増田修一朗さん)どんや西郷信吾どん(錦戸亮さん)は、「とりあえず、幕府倒しとこか」というノリでその後のことはあまり何も考えていない様子でした。

国父の島津久光(青木崇高さん)さんも兄ちゃんの真似をして出兵すること自体が目的となってしまい、「島津幕府」でも興そうと考えているようにも見えました。青木さんのドスのきいた声といかついもみ上げが久光の野心を物語っています。

偉大な兄の吉之助、地ごろな弟の信吾

今回のタイトルは「偉大な兄 地ごろな弟」でした。一見すると「偉大な兄」とは島津斉彬のことを指し、「地ごろな弟」とは島津久光のことを指しているように見えます。

ですが番組を見ているとこのタイトルは西郷兄弟の関係を指す暗喩であったとも受け取れます。吉之助は今は内乱を起こすときではないという政治の大局が読めていましたが、ただの信吾は周りについて行くだけの使いっ走りですね

もっとも信吾はのちに「従道(つぐみち・じゅうどう)」と名を改め、明治新政府において栄達した人物です。Wikipediaで西郷従道(新しいタブで開く)を見ると分かりますが、彼は元帥海軍大将まで昇進し、海軍大臣などの主要閣僚を歴任しています。ただの使い走りの小僧が日本でも指折りの政治家になったことを鑑みると、歴史とは本当にわからないものです。

次週、精忠組の中でも急進派の新七どんや信吾に島津久光による弾圧の手が回るようです。引き続き「第23回 寺田屋騒動」にも期待です。