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NHK大河ドラマ 「西郷どん 第16回 斉彬の遺言 」感想 ~「吉之助は斉彬になれるか?」 #西郷どん #せごどん

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和傘ではなく洋傘をさす、島津斉彬公…もとい渡辺謙さん。もっとも幕末期に西洋好きで開明的な君主として知られていた斉彬公です。渡辺謙さんよろしく、斉彬公は西洋のコウモリ傘を鶴丸城で本当にさされていたかもしれませんね。とても21世紀に撮影した写真とは思えません。

再び「薩摩のやっせんぼ」の顔が…

常に「との、との、との」と言い続け、島津斉彬の背中を追い続けてきた吉之助。斉彬がなくなったことによってどのように表情や心情が変わっていくのかが、今回の見どころだったと思います。

番組を始まった直後は、斉彬の急死を聞いても気丈に振る舞う吉之助でした。その表情は渡辺謙さん…もとい島津斉彬そのもの。ですが井伊直弼(佐野史郎さん)が強権を発動すると、次々に同志が召し取られていきます。世に言う「安政の大獄」です。

水戸のご隠居様(徳川斉彬、伊武雅刀さん)とヒー様(一橋慶喜、松田翔太さん)は蟄居させられ、橋本左内(風間俊介さん)は京都で捕縛。月照(尾上菊之助さん)と吉之助自身は、全国指名手配で捕り方に追われる身です。

斉彬が目指した「富国強兵・殖産興業、誰でも腹いっぱいメシが食える世の中」が遠ざかると、あの「やっせんぼ」の表情に戻っていきます。とうとう番組の最後では情に流されて追腹を切ろうとまでします。

やはり「西郷どん」は情に厚かった

実際に西郷隆盛は、島津斉彬のことを思って追腹を切ろうとしたかどうか分かりません。ただそういうシーンが21世紀になっても描かれるほど、西郷隆盛は本当に情に厚かったという人物であったことが示されたのかもしれません。

「この男はとにかく男にも女にもモテた」という西田敏行さんのナレーションが、「西郷どん」のキャッチコピです。そのキャッチコピーの由来を表す重要な回だったと思います。

それでもなぜ入水自殺?

とりあえず月照さん、左内さんと「殿の亡霊?」に励まされ殉死を思いとどまった吉之助ですが、次回のタイトルは「西郷入水」。「なんで、Why?」って感じです。

吉之助は月照さんと抱き合って入水自殺を図って、吉之助だけが生き残ったことは有名なエピソードです。ただ、吉之助と月照は抱き合って死のうとした経緯は非常に気になるところです。

次回の「第17回 西郷入水」にも引き続き期待です。