おいち不思議がたり 新吉(工藤阿須加) おいち(葵わかな)と結婚

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おいち不思議がたりの新吉とは?


「おいち不思議がたり」に登場する新吉(しんきち・工藤阿須加)とは腕のいい飾り職人です。細工物の簪(かんざし)を得意としています。10歳の頃から「菱源」に弟子入りして、「おいち不思議がたり」の物語が始まったころには、年季奉公(ねんきほうこう)が明けた後の御礼奉公(おれいぼうこう)が終わり、ちょうど独り立ちした頃。

「菱源」の親方に言わせると「新の野郎か。ありゃあ天性の飾り職人だ。おれなんざ、間もなく足元にも寄れなくなっちまうだろうぜ」とのことで、新吉は職人としての腕は折り紙つきです。しかし本人はその腕を驕るでもなく、ただただ仕事が好きで仕事場の隅でコツコツと鑿(のみ)や槌(つち)を使っているタイプです。

おいち不思議がたり 新吉とおいちの出会い

新吉とおいち(葵わかなさん)との初めての出会いは、本所深川・六間堀町にある菖蒲長屋のこと。昼間から通りで喧嘩をした新吉は相手に匕首(あいくち)で太ももと脇腹を刺されて、藍野松庵の診療所に運ばれてきました。このときおいちは松庵の助手として、新吉の傷の縫合を手伝いました(蘭方医で外科好きの松庵に言わせると新吉の体は傷を縫う体としてとても向いているとのこと)。

傷を治療してもらった後、新吉は治療代や薬代の他に、「ぴらぴら」と呼ばれる銀の簪(かんざし)をおいちに手渡します。この簪は銀で象(かたど)られており梅花の枝に、珊瑚の小さな玉が連なって垂れています。髪に挿せば、人の動きに合わせて赤い珊瑚が揺れるという代物です。このときから新吉のおいちの想いが始まりました(ただしこの簪は医師の助手として働くおいちにとって実用向きではなく、普段は使われていない)

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おいち不思議がたり 新吉とおいちの結婚 「渦の中へ」より

このあたりの新吉とおいちの出会いエピソードは、おいち不思議がたりシリーズ第1巻「おいち不思議がたり」で描写されていますが、この後の第3巻「闇に咲く」では、裕福な小間物商「いさご屋」の主人・庄之助を訪問診療をするおいちを守るために新吉が「腕のいい飾り職人」という立場を活用して、「いさご屋のお抱え職人」として乗り込むなど、話が進むにつれ新吉とおいちの距離は次第に縮まっていきます。

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「おいち不思議がたりシリーズ」最新刊の第6巻「渦の中へ」を読むと、序盤で新吉とおいちは祝言を上げ、結婚していることが描写されています。

「変というか… ちょっと、他人行儀がするの。あの、あたしたち、ひとまず夫婦になったわけだし、その、やっぱりね、お互いに”さん”づけで呼ぶのはどうかなあなんて…。あ、でも新吉さんの好きな呼び方でいいんだけど、ほら、やっぱり夫婦らしいというか、ね」

「渦の中へ おいち不思議がたり」 10ページより

NHKのBS時代劇のドラマとして2024年9月1日から放送される「おいち不思議がたり」では、全8回のうちで新吉とおいちの結婚まで描かれるかどうかは分かりません。しかしドラマ版の「おいち不思議がたり」に人気が出て、シーズン2・シーズン3と続くようになれば、2人の結婚生活の様子も描かれる確率も上がるでしょう。

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おいち不思議がたり 相関図・キャスト

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