おいち不思議がたり ネタバレ
おいち不思議がたりのネタバレといえば、ドラマシリーズの前半で語られるまず生薬屋「鵜野屋」のお話です。江戸でも指折りの薬種問屋「白水屋」から「鵜野屋」の直助に嫁いだ加世と、女中のお梅が立て続けに病気で亡くなったということになっていますが、どうも不審な点が多い。実はこの「加世」という女性はまるで錦絵から飛び出たような美人でしたが、とんでもない食わせ者でした。
「白水屋」が両国で一番の薬種問屋であることを鼻にかけ、亭主の直助どころかその父・直右衛門まで下に見下した態度で嫁ぎ先で傍若無人に振る舞い、まず女中のお梅を茶に毒を入れて殺し、次に亭主の直助までも殺そうとします。
しかし鉄瓶の湯に毒を仕込んだところを目撃した直右衛門が、毒入りの鉄瓶を加世専用の鉄瓶と入れ替えて、加世の方を毒殺してしまうのです。この後にも「お絹」と呼ばれていた女性が、実は殺されたお梅の母親であったり、番頭の佐助という人物が「鵜野屋」の乗っ取りを目論み直助の殺人を図っていたりと、ネタバレ要素として楽しむところがふんだんに盛り込まれています。
おいち不思議がたり 最終回
NHKドラマ「おいち不思議がたり」の記事であらすじを読むと、全8回の中には「鵜野屋」のお話以外にも江戸では不思議な事件が多発するようです。原作のボリュームとドラマシリーズのお話の回数を考えると、小説の「おいち不思議がたり」シリーズの中から、第2巻「桜舞う」と第3巻「闇に咲く」あたりを原作としたドラマも描かれるのではないでしょうか?(「鵜野屋」のお話は第1巻「おいち不思議がたり」を原作としていると考えられます)
おいち不思議がたり「桜舞う」 ネタバレ
おいちが亡き友・おふねの死の謎を明かすお話。おふねは赤ん坊を早産してしまい、命を落としてしまいますが、その相手は何とおふねの実家「小峯屋」に出入りする山賀貝弦。そのことも驚きですが、そのほかにもおいちは藍野松庵の実の子でなかったり、松庵を目の敵にする医学生・田澄十斗(たずみじっと)がおいちと血の繋がった兄であることが分かります。
おいち不思議がたり「闇に咲く」ネタバレ
おいちの住む本所深川界隈で立て続けに起こる夜鷹殺し。その猟奇的事件の一方で、精神を患ったように見える小間物問屋「いさご屋」の若旦那・庄之助が松庵の診療所を訪ねます。「自分は亡き姉が取り憑いて人を殺してしまった」という庄之助を見て、おいちは訪問診療を決意し、意外な形でそのサポートをする飾り職人の新吉。話の後半で裕福な商家と夜鷹たちとの共通点が見えてきます。
おいち不思議がたりの魅力とは
おいちシリーズの概要と特徴
おいち(葵わかなさん)は16歳。本所深川の裏通りにある菖蒲長屋で医者である父の藍野松庵の仕事を手伝っています。一見にどこにでもいてそう町娘であるおいちが他の娘と異なるのは、この世に思いを残して死んだ人の姿が見えること。おいちは夢に現れる人たちに助けを求められ、なんとかしようと奮闘します。
不思議な事件と人物たち
おいちが関わる不思議な事件で、おいちの枕元に立つのは以下の人物たちです。
- お梅:「鵜野屋」の女中(シリーズ第1巻「おいち不思議がたり」)より
- おふね:「小峯屋」の娘でおいちの親友(シリーズ第2巻「桜舞う」)より
- お京:「いさご屋」の若旦那である庄之助の双子の姉(シリーズ第2巻「闇に咲く」)より
ドラマ化されたおいち不思議がたり
NHKの時代劇として放送
2024年9月1日(日)スタート <全8回>
毎週日曜 午後6:45~7:28
[NHK BS・NHK BSプレミアム4K]
おいち不思議がたりの登場人物
主人公いちと町医者の関係
主人公おいちは菖蒲長屋の町医者・藍野松庵(玉木宏さん)とその妻・お里の娘ということになっていますが、実はおいちは江戸の荒物屋「甲州屋」で生まれています。実の母親がおいちの出産時に疱瘡に罹って亡くなったため、松庵が「養父」としておいちを引き取り育てることになりました。
事件を解く鍵、新吉の役割
飾り職人の新吉(工藤阿須加さん)がおいちの関わる事件で活躍をするのは、「いさご屋」と夜鷹殺しの事件が起きた時。新吉は本所深川界隈を縄張りをする岡っ引き「剃刀の仙」こと仙五郎から依頼され、「いさご屋」のお抱え職人を名分として、庄之助に訪問診療をするおいちのボディーガードをします。