朝ドラ「おちょやん」の篠原涼子さんは誰のモデルか?〜芝居茶屋「岡安」の女将・岡田シズ #おちょやん #篠原涼子

投稿日:2020年11月11日 | 更新日:2020年11月26日

NHKドラマトピックスが公開している「おちょやん」ロケレポートのブログ記事を読んでいると、「おちょやん」の主人公である竹井千代（杉咲花さん）は、大阪・道頓堀にある芝居茶屋「岡安」に奉公し、その奉公先の女将が、篠原涼子さん演じる岡田シズという設定になっています。

NHKドラマトピックスのブログ記事を読んでいると、この「岡田シズ」なる人物は誰か特定の人物をモデルにしているのか気になるところですね。

篠原涼子さん演じる「岡田シズ」とは誰のこと？

ところで先日、「おちょやん」に登場する芝居茶屋「岡安」は実際に存在したかどうか推測する記事を書きました。

この記事を書いたときと同じようにNHKが公式に発表している情報にもとづいて、篠原涼子さん演じる岡田シズは、誰か特定の人物をモデルとしているの確認してみました。

ですが残念ながら岡田シズが誰か特定の人物をモデルにしていると言う記述を見つけることはできませんでした（2020年11月11日水曜日時点）。

もっとも冒頭で紹介したNHKドラマトピックスの記事において、岡田シズの印象をこのように表現しています。

そんな篠原さんも本番になると、威厳と気品を兼ね備えた女将に変身。千代に対して、厳しくも温かみのある佇まいで接します。

注目すべきは「厳しくも温かみのある」と言う表現です。この文によく注目すると岡田シズは二面性をもった人物であることが伺えます。

ただし竹井千代のモデルとなった浪花千栄子さんの著作「水のように(新しいタブで開く)」を読んでいると、岡田シズは2名の異なる性格をもった人物、つまり「厳しさ」と「温かさ」を合わせてできた架空の人物であるように感じられます。

「厳しさ」の方は、浪花千栄子さんが最初に奉公に出た、大阪・道頓堀にある仕出料理屋の主人をモデルとしていることがうかがえます。

その家の、おえはん（お家はん）が、たいそう奉公人にはきびしい人で、特に、物事は最初のしつけがたいせつというわけで、私には、それこそ、はしのあげおろしまで目を光らせて

上記は、浪花　千栄子. 水のように (Japanese Edition) (Kindle の位置No.297-298). Kindle 版. からの引用です。この「水のように」を読んでいると、おえはんが奉公人に対してかなりきつく接していたことがたびたび紹介されています。

「温かさ」の方は、浪花千栄子さんが仕出料理屋の次の次に女中奉公へ出た材木屋のごりょん（御寮人）さんをモデルにしていることがうかがえます。

下働きという台所の女中でしたが奥さんにはことのほかかわいがられ、ぼっちゃんや嬢ちゃんにも、たいそう慕われました。

上記は、浪花　千栄子. 水のように (Japanese Edition) (Kindle の位置No.610). Kindle 版. からの引用です。「水のように」では明言されていませんが、この材木屋さんは浪花千栄子さんの出身地であった大阪府富田林市にあったと推測されます。

浪花千栄子さんによると、この材木屋のごりょんさんはの自身の人生を大きく切り開いた人物の1人であったようです。繰り返しますが、朝ドラ「おちょやん」における岡田シズなる人物は誰のことを指しているのか分かりません。

ですが、彼女は杉咲花さんが演じる竹井千代の運命を大きく変える人物であることが予想されます。あとの楽しみはドラマが始まるまでとっておきましょう。