2019年4月1日(月)からNHK連続テレビ小説「なつぞら」が始まりましたね。その「なつぞら」をよく知るために、近くの図書館でアニメーションの色職人という本を借りて読んでみました。
「森田桃代」のモデルは保田道世さんか
「アニメーションの色職人」では日本のアニメーションにおける色彩設計の先駆者として、保田道世(やすだみちよ)さんとその作品が紹介されています。読んでいると、伊原六花さんが演じる「森田桃代」は、この保田道世さんをモデルにしているように思います。
保田道世さんの「東映動画」入社動機
保田さんは「アニメーションの色職人」で東映動画での入社動機をこのように語っていらっしゃいます(P.35から引用)
一九五八(昭和三十三)年四月、保田さんは東映動画に社員一期生として入社した。高校にきた求人を見ていたら、東映動画があり、職種が「仕上」となっていた。彼女は、「仕上がどんな仕事かも知らずに試験を受けたんですよ」と笑う。「それどころか、アニメーションが何かも知らなかったわね。ディズニーの漫画映画を見て面白いなとは思っていたけれど、それが職業に結びつかなかった。かといって、どんな仕事か調べもしなかったのよ。ぼんやりと絵に関係することかなぁと思ったくらい」。
森田桃代の「東洋動画」入社動機
一方、NHKの「なつぞら」アニメーション編の出演者発表ページで伊原六花さん演じる森田桃代の役どころは以下のように説明されています。
通称「モモッチ」。高校卒業後、絵が好きという理由だけで、アニメーションのことは全く知らずに、東洋動画に入社する。セル画の彩色を担当しており、なつの親友となる。なつからアニメーションのおもしろさを教えられ、その魅力に取り付かれていく。
「森田桃代 = 保田道世さん」を想像しながら
「なつぞら」で登場する「東洋動画」という会社は、実在の「東映動画(東映アニメーション)」をモデルにしていると聞いたことがあります。ただ「なつぞら」はあくまでドラマですから、必ずしも「森田桃代 = 保田道世さん」にならないかもしれません。
ですがこれからお話が広がっていく「なつぞら」をより深く楽しむためには、「東洋動画の森田桃代は東映動画の保田道世さんかな?」と想像を巡らしながら視聴することも面白いかもしれません。