2023年6月30日金曜日午後8時15分から連続5週にわたってNHKBSプレミアムとBS4Kで再放送される、ドラマ「菜の花の沖」では、ゴローニン解放事件を解決するためにロシア側にリコルド少佐(セルゲイ・ワルチュック)という海軍軍人が登場します。
司馬遼太郎原作の小説「菜の花の沖」によると、リコルド少佐は一言でいえば「良い奴」です。
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菜の花の沖 リコルド少佐 ゴローニン事件ロシア側交渉者
リコルド少佐は日本側に捕らえられたゴローニンを解放するためのミッションを背負い、高田屋嘉兵衛以下6人の日本人を拉致してカムチャッカ半島に連行します。
なぜそんな「いい人」が人道にもとる行為をするのかは、疑問が沸くところですが、小説ではロシア帝国の吏僚として忠実であったことだと小説では説明されています。
ただリコルド少佐は高田屋嘉兵衛が座乗していた観世丸を拿捕した時点で、嘉兵衛を優れた見識や志を持つ人物である見抜き、自分と同等かそれ以上の位を持つ人物して待遇します。
菜の花の沖 リコルド少佐と嘉兵衛の友情が日露の外交交渉に
さらにリコルド少佐が破格であったのは嘉兵衛に与えた待遇だけでなく、その接し方であり日露の両言語を介する通訳がいなかったにもかかわらず、おおよそのコミュニケーションをとってしまったことです。
嘉兵衛がロシアに抑留されていたおよそ半年の間に「嘉兵衛・リコルド語」という2人の間だけの特別な言語が確立していました。
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この両者の友情はやがて1806年に発生したフヴォストフ事件で拗れた日露関係を修復し、日本側に抑留されていたゴローニンを解放するという快挙を成し遂げます。