NHK朝ドラ「舞いあがれ!」のモデルとなりそうな電動小型飛行機とは、ハートエアロスペース社のES-30、エアバス社のE-Fan X、テトラアビエーション社のMk-5などが挙げられます。
朝ドラ舞いあがれ!のあらすじと電動小型飛行機
「舞いあがれ!」あらすじによると、ヒロインの岩倉舞(福原遥さん)は、島を往来できる電動小型飛行機づくりに目覚めます。
その名の通り、電気の力で空を飛ぶ飛行機のことですが、電気の力だけで飛ぶ飛行機もあれば、電気の力とジェット燃料のハイブリッドなエネルギーで飛ぶ飛行機もあります。
舞いあがれ! モデル ハートエアロスペース社「ES-19」「ES-30」
ハートエアロスペース社は2018年に創業したスウェーデンのスタートアップ企業です。同年に19人乗りの電動小型飛行機(ES-19)を開発し、2022年には航空機運送業3社から30人乗りの機体(ES-30)の受注しています。
ハートエアロスペース社が公開している「ES-30」の仕様を読むと、推進装置は4つの電気モーターでその動力源はバッテリーと発電機です。航続距離200kmまではバッテリーだけで飛び、201Km以上についてはバッテリーと発電機のハイブリッドで飛行するとのことです。
舞いあがれ! モデル エアバス社「E-Fan 1.1」
エアバス社はフランスに本社がある、フランス・ドイツ・イギリス・スペインの4カ国からなる航空機製造会社です。同社は2015年に初めて、電気だけの動力源(リチウム電池)を搭載した「E-Fan 1.1」を開発し、英仏海峡の飛行を成功させました。
その後2017年にはジェットエンジンと電気モーターのハイブリットな動力源を搭載した「E-Fan X」のテスト飛行にも成功しています。
舞いあがれ! モデル テトラアビエーション社「Mk-5」
テトラアビエーション社とは、日本の東京大学発のスタートアップ企業です。同社が開発している「Mk-5」は一般的には「eVTOL」と言われ、垂直に離着陸しすることが可能で、ヘリコプターやドローン、小型飛行機の特徴を併せ持つ電動の機体のことを指します。
テトラアビエーション社が公開している「Mk-5」の仕様によると、動力源はバッテリーだけで151kmの飛行が可能ということです。乗員数は1人でアメリカや日本でプライベートパイロットライセンスをすでに取得している層に向けて、2022年末に販売する予定とのことです。
舞いあがれ!の電動小型飛行機とは「空飛ぶクルマ」か?
舞いあがれ!で電動小型飛行機の飛ばすシーンが撮影されたことが報道され、電動小型飛行機とはeVTOL(電動垂直離着陸機)のことを指すのか上記の記事で考えてみました。