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鎌倉殿の13人と吾妻鏡〜ネタバレとあらすじを含んだ北条氏の視点による鎌倉幕府関係者が書いた公式歴史書。読み方は「あずまかがみ」

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鎌倉殿の13人で脚本を担当されている三谷幸喜先生は、「吾妻鏡」が原作のつもりで書いているとおっしゃっています。「吾妻鏡」は「あずまかがみ」と読み、鎌倉幕府の公式な歴史書です。

吾妻鏡を読めば「鎌倉殿の13人」のあらすじ・ネタバレがわかる

「鎌倉殿の13人」の公式Twitterアカウントが投稿したツイートを読むと、脚本家自らがこの吾妻鏡を読んでいれば、「鎌倉殿の13人」のあらすじやネタバレが分かると公言されているようなものです。

吾妻鏡には治承4年(1180)の以仁王の乱(もちひとおう)から、文永3年(1266)の宗尊親王(むねたかしんのう)(鎌倉幕府第6代将軍)が京都が送還にされるまでの鎌倉幕府の歴史が記されています。

ただし吾妻鏡の問題点は、北条時政(坂東彌十郎さん)や北条義時(小栗旬さん)を輩出した北条氏に偏った視点で書かれている点です。

三谷幸喜さんの脚本と吾妻鏡、「鎌倉殿の13人」のこれから

NHK高校講座では、吾妻鏡を北条氏による検閲が入った歴史書であることを注意しなければならないとしています。その例として比企能員(佐藤二朗さん)の乱が挙げられています。

いつの時代でも「公式な歴史書」というものは、権力者の正統性を明らかにするため、事実が隠されたりねじ曲げられていることはしょっちゅうです。

おそらく三谷幸喜先生は、吾妻鏡に書かれた事件を1つ1つ丁寧に検証して「鎌倉殿の13人」のストーリーに落とし込んでいくのではないでしょうか。