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新しい国際決済ネットワークInitiative Qと「通貨の安定性」についての考察

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2018年11月3日(土)、Initiative Qに登録しました。Facebookのタイムラインを眺めていると、よく知っているお友だちの投稿が流れてきたのが気になりましたので。

Initiative Qってなに?

「Initiative Qって何だ?」って思われた方は、上記のツイートを経由して公式サイトを見てください。ごくかいつまんで言うと安全、高速かつ低コストの取引が可能な国際決済ネットワークだそうです。以下は公式サイトを読んで思ったことの感想です。

以下の文章では、決済の技術というよりは、Initiative Qの通貨価値や位置付けについて書きました。自分はマクロ経済学者ではありませんので、経済学的に間違っていることを言ってしまっているかもしれません。その辺は悪しからずご了承ください。

なお上記の「招待」を受けたい場合は、Initiative Qのリンクをクリックするとともに、Initiative Qで使用している氏名とメールアドレスをTwitterのDMでお知らせください。お知らせがない場合は、承認しない場合があります。

通貨の信用裏付けの変遷

結論は「InitiativeQの通貨の位置付けとしては、ドル本位制度にもとづくローカル通貨の一種ではないか」ということです。とりあえず20世紀におきた通貨価値の変遷をおさらいしておきましょう。

1944年まで決済通貨として使われていたポンド(GBP)は、価値が金によって裏付けられていた(金本位制度)
↓
1945年のブレトンウッズ体制によってドル(USD)のみが金に裏付けられるようになる(イギリス国内で金準備ができなくなったため)
↓
1971年にアメリカ合衆国のリチャード・ニクソン大統領によって、1オンス35USドルの金兌換は突然終了(「ニクソン・ショック」)
↓
現在の世界各国の主要通貨は主にドルの信用価値に裏付けらている(ドル本位制度)

現在、世界各国で流通しているほとんどのお金はドルの信用に裏付けられています。

Qは「価値の保蔵手段」となりうるか?

通貨(お金)には以下の必ず3つの要素が求められます。

  • 「価値の尺度」
  • 「価値の交換手段」
  • 「価値の保蔵手段」

この3つの要素のうち「価値の保蔵手段」は、Initiative QのWebサイトで散見される「通貨の安定性」とリンクします。ドルの価値と比べて乱高下するビットコインをはじめとした暗号通貨を意識して対極にある存在という印象を受けます。

「価値の保蔵」に関するQの考え方

通貨の基本的な条件は購買力の安定性と予測性です。
https://initiativeq.com/FAQ

それには平均的な価格がある程度一貫していて予想可能になるように、Q の価値を安定させることが不可欠です。
いやが応でも究極の権力は政府にあり、通貨のやり取りや金融取引、投資、これらに使用される仕組みには政府の規制がかかります。ほとんどの暗号通貨を含め、これらの規制を回避しようとする通貨は、普及に至るまでに困難な道が強いられます。
https://initiativeq.com/knowledge/economic-model/#monetary_policy

各メンバー用に予約されたリワード Q は、ネットワーク上での経済活動に合わせたレートで徐々に利用できるようリリースされ、目標為替レートの 1 Q あたり 1 米ドルが保たれるようにします。
https://initiativeq.com/knowledge/economic-model

Initiative QのWebサイトですは、1Q = 1USDに近づけるようにQの量を操作するという記述が見受けられます。お金の機能として重要な「価値の安定性」を重視している姿勢がうかがえます。

USDを裏付けとしたローカル通貨。でも存在感はない

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ざっと読んだかぎり、USDの信用が揺らいだときにQの価値はどうなるかということは書かれていません。したがって新しい決済方法と言っても「ドルの価値に裏付けられた通貨が1つ増えたな」という感じです。

2018年11月3日 09:43(JST)の段階で将来の推定価値が、$39,782と明記されていることが何よりの証拠でしょう。結局のところ通貨の位置付けとしては、円(JPY)をはじめとしたローカル通貨と変わりはないと思います。

ただし通貨は「交換の手段」でもあります。Webサイトでも書かれているように、取引の相手がQを受け取らないと通貨として成立しません。ドルから見た場合、Initiative Qと円の位置付けは同じでもあったしても、今のところInitiative Qの存在感は円と比ぶべくもないでしょう。