団地のふたり ドラマの結末 2021年年末から2022年年始にかけて
2021年の年末から2022年の年明けにノエチ(太田野枝/小泉今日子さん)と奈津子(桜井奈津子/小林聡美さん)が2人で過ごすお正月の様子が、NHKBSプレミアムドラマ「団地のふたり」のネタバレで最終回あたりで放送されるのではないでしょうか。小説版「団地のふたり」でも最後の第五章で描かれていますしね。
二〇二一年の暮れ、東京の人たちは新型コロナウイルス感染症への恐れより、デパ地下の投げ売りのお正月食品に躍っていた。奈津子はその光景をしっかり目に焼きつけた。佐久間のおばちゃんからの頼まれものと、ノエチの家のものを買うのに疲れてしまい、自分たちにはマグロの寿司折りと、味の濃そうな江戸風の野菜煮だけを買った。それを一旦車に運び、さらにもう一度、という気にはなれなかったから、そのままデパートではなく、近くの地下街まで歩き、上にレストランもある安売りスーパーで、手打ち風の十割そばと、惣菜売り場の海老天二本を買った。
どうやらノエチと奈津子は年末年始に向けて都心のデパートで食材の買い出しに出かけているようです。
太田野枝(小泉今日子)と桜井奈津子(小林聡美)の役割
読者をほのぼのとさせる雰囲気にさせることに定評がある「団地のふたり」ですが、ドラマでも視聴者の方が見ていて深刻に感じるようなシリアスな最終回を迎えることはないような予想はします。あくまでかつて高度経済成長期に子どもだった人たちや子育てを経験したその親世代たちが、日々何をして暮らしているか目の前に見える風景を描きながらお話が広がっていくという感じです。
ひょっとすると「経済は右肩上がり」「昨日よりは今日、今日よりは明日は良くなる」という価値観からすれば、「団地のふたり」で描かれる内容はいささか「残念なシーン」もなくはないですが、そういった「残念なシーン」も何となく前向きに受け流していくというのが主人公・ノエチと奈津子の役割になっているようです。
「団地のふたり」 東山徹生(ベンガル)と田川賢一(塚本高史)とは?
あとは小説版「団地のふたり」には登場しない、ドラマオリジナルキャラクターである東山徹生(ベンガルさん)と田川賢一(塚本高史さん)がどのように話に加わっていくかでしょう。小説版「団地のふたり」を原作として、10回連続のドラマを作るのであれば、原作として量が不足しています。NHKのドラマ制作陣が、小説版「団地のふたり」の話をどのように膨らませるのかも、プレミアムドラマ「団地のふたり」にどのような最終回・ネタバレをもたらすかも見どころになるでしょう。
団地のふたり 再放送
2024年12月28日・29日・30日の3日間に渡って、「団地のふたり」がNHKBSで再放送されます。詳しい内容は下記のブログを参考にしてください。