北栄総合病院に搬送される島田さん
朝ドラ「ちゅらさん」の島田さんは一風館の「ブルウマウンテン」で、アリアを聴いているときにぶっ倒れてしまいます。このときぶっ倒れたことでヘッドフォンの大音響が建物中に響き渡り、エリー(えりぃ・古波蔵恵里)・まりあさん・ようこさんが島田さんに異変が起こったことに気がつきます。
救急車で北栄総合病院に連れて搬送された島田さんは「心臓の病気らしい」と言われますが、はっきりしたことは分かりません。
島田さんを「おじぃ」と呼び出すエリー
ところがこの島田さんは、エリーが看病する中、こっそり抜け出して一風館に勝手に戻ります。
その後も処方された薬を医師の指示通りに飲まなかたり、エリーが作った食事を摂らなかったりと島田さんは病人として問題行動を連発します。そしてこの頃からエリーはときどき島田さんのことを、「島田さん」でなく「おじぃ」と沖縄風の呼び方で読んだりします。
妻の手術に失敗した元・外科医の島田さん
実は島田さんは今でこそ北栄総合病院で清掃の仕事をしていますが、以前は優秀な外科医でした。膵臓がんを患った自分の妻を自らの手術で救おうとしましたが、手術は失敗に終わります。
それ以来、人を救うことにすっかり自信がなくなり、病人を前にするとぶるぶると身が震えるようになります。一風館に引きこもってクラシック音楽にどっぷり浸かり、自分の体のことを顧みなくなったのも、医師としての自信が無くなった過去を持っていたからです。
島田さんはエリーの看護学校の受験勉強を手伝い始める
そんな島田さんの心が荒んでいたときにエリーが現れ、エリーは島田さんの世話を焼くことで看護婦という職業に自分の人生を見出そうとします。そのためにはエリーはまず看護学校に入学しなければなりません。
そしてエリーの看護学校の受験勉強に、なんと人生が荒んでいた島田さんが手伝うことになります。島田さんは元・医師だけあって「看護師になること=人の命を救うことではない」と達観していましたが、エリーが看護師になることは天職(コーリング)に就くことになるかもしれないとも感じたからです。