梅丸少女歌劇団とは笠置シヅ子さんも在籍した松竹楽劇部(大阪松竹少女歌劇団)。NHK朝ドラ「ブギウギ」福来スズ子が所属する少女歌劇団
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梅丸少女歌劇団とはNHK朝ドラ「ブギウギ」のモデルと知られる笠置シヅ子さんが10代のころに在籍された、松竹楽劇部のちの大阪松竹少女楽劇部(OSSK)がモデルとなっていると考えられます。
梅丸少女歌劇団のモデルはOSK日本歌劇団(大阪市中央区)
松竹楽劇部のちの大阪松竹少女楽劇部(OSSK)は、経営母体を松竹・近畿日本鉄道・ワンズカンパニーと変えながらも2009年に(株)OSK日本歌劇団として独立し、2022年には創立100周年を迎える大阪の老舗の歌劇団として今なお公演活動を続けています。
朝ドラ「ブギウギ」ではヒロインの花田鈴子が1927(昭和2)年に梅丸少女歌劇団生徒養成所に入団したことになっていますが、実際の笠置シヅ子さんも同じ1927年に13歳の時に入団しています。
笠置さんはその年に「新日本八景」レビューで「三笠静子」の名前で「岩に飛び散る水玉の役」としてデビューしています。なお笠置さんは当初の芸名は近所の人に考えてもらった「三笠静子」を名乗っていましたが、1935年に設立された「三笠宮家」と名前が被ることを憚って、のちに「笠置シヅ子」に改めています。
梅丸少女歌劇団と福来スズ子の関係
なお笠置シヅ子さんが松竹楽劇部(大阪松竹少女歌劇団)で活躍したのは、1937年ごろまでです。1938年ごろから歌手としての活動に重点を置き、拠点を東京の「松竹楽劇団」に移しました。この頃に笠置さんは作曲家の服部良一氏に出会っています。
ブギウギ 秋山美月(伊原六花さん) 秋月美恵子 スヰングアルバム松竹楽劇団(SGD)第一回東京公演に参加 NHK朝ドラ「ブギウギ」より。
「連続テレビ小説 ブギウギ Part1 NHKドラマ・ガイド Kindle版(新しいタブで開く)」によると福来スズ子も、USKのメンバー秋山美月とともに1938年から東京の梅丸楽劇団(UGD)の活動に参加するようなお話になっています。
(参考文献)