花田六郎 戦死 亀井八郎も昭和16年にフランス領インドシナ(現在のベトナム)で戦死。「大空の弟」のモデル NHK朝ドラ「ブギウギ」 より

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NHK朝ドラ「ブギウギ」で花田六郎のモデルとなった亀井八郎さんは昭和16年にフランス領インドシナ(現在のベトナム)で戦死しました。昭和13年1月8日に四国にある陸軍第11師団の第12連隊(香川県丸亀)に入営し、すでに3年近くが経過したのちの戦死でした。享年24。

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亀井八郎の戦死と「大空の弟」

作曲家の服部良一さんは亀井八郎の英霊に捧げる意味で「大空の弟」を作曲し、笠置シヅ子さんが歌うことになりました。戦時色が濃くなっても笠置シヅ子さんは軍歌を歌うことは少なかったと言いますが、「大空の弟」は笠置さんにとっての数少ない軍歌となりました。

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笠置シヅ子さんは自叙伝「「歌う自画像」」で戦時中の自身の持ち歌についてこのように語っています。

でもとうとうなんとか誤魔化して戦争中に私は軍歌二つしか歌っていません。一つは「真珠湾攻撃」で、もう一つは仏印の大空に散華した弟八郎の英霊に捧げた「大空の弟」です。

朝ドラ「ブギウギ」花田六郎の戦死はお知らせの戦死公報のみ

さて「歌う自画像」を読んでも義弟・六郎の戦死については、これ以上詳しいことには触れられていません。

海上移動しているときに駆逐艦や潜水艦などから攻撃を受けて海中に沈んだのか、陸上での戦闘中に敵の小銃弾や砲弾を受けて死んだのか、八郎は「戦争で死んだ」というだけで、死因は全く分かりません。

どのように戦死したのか詳しいことは分からないのは、朝ドラ「ブギウギ」の亀井六郎も同じで、昭和16年のある日突然、花田梅吉・花田鈴子のもとに六郎が戦死したという戦死公報が届きます。2人が受け取ったのは紙切れ1枚で、白木の箱に入った遺骨さえありません。

だがそのとき – 役場の職員が、梅吉を訪ねてきた。
渡されたのは、戦死公報。
六郎が死んだという、知らせだった。

帰ってきたスズ子は、戦死公報を手にして、その場にへたりこんだ。梅吉は酒を飲むこともせず、あぐらをかいたまま、呆けてぶつぶつとつぶやいている。

「連続テレビ小説 ブギウギ Part1 NHKドラマ・ガイド Kindle版」では、第10章「開戦」でこのように描写されています。

(参考文献)

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