津田梅子と朝ドラ いつ朝ドラに出ていたのか 津田梅子のキャストは誰

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津田塾大学の創始者で、2024年7月3日水曜日から新しい五千円札の肖像として発行される、津田梅子はこれまでにNHKの朝ドラの登場人物として出ていたことはあるのでしょうか?津田梅子は実はこれまでに2つの作品の登場人物として描かれたことがあります。

目次

津田梅子が朝ドラに登場した作品 「ハイカラさん」と「はね駒(こんま)」

「ハイカラさん」 津田梅子 キャスト 清水泉

  • 第29作 昭和57年度前期作品(1982年4月5日~1982年10月2日)
  • 主演:手塚理美

「ハイカラさん」 あらすじ

明治時代、海外留学生としてアメリカの空気に触れて帰国したハイカラ娘・野沢 文(ふみ・手塚理美)が、文明に対する開かれた目と心で、当時珍しかった外国人を泊めるためのホテルを作り上げる奮闘記。文は、船中で出会った桐原次郎太(木村四郎)と帰国後に再会し意気投合。2人でホテル開発に着手する。たくましい明治の女性の生き方と、共に同じ道を歩む夫との夫婦愛を、文明開化から富国強兵へと移り変わる時代を背景に描いた。

「はね駒(こんま)」 津田梅子(むめ) キャスト 伊藤榮子

  • 第36作 昭和61年度前期作品(1986年4月7日~1986年10月4日)
  • 主演:斉藤由貴

「はね駒(こんま)」あらすじ

明治24年、福島・相馬に育った橘 りん(斉藤由貴)は、婚約を解消して仙台の女学校に進学。英語を学び、広い世界を知る。その後、家族と共に東京に移り、視野が広く事業熱に燃える小野寺源造(渡辺 謙)と結婚、出産する。家庭の中だけにおさまらないりんは、自ら新聞記者の道をひらく。新しい時代を生きようとするりんと、その傍らにあって常にりんの支えとなり、女の生き方と節度を教える母・やえ(樹木希林)を対比させて描いた。家族愛に満ちた、闊達な女性の半生記。

津田梅子は登場していないけど登場したと勘違いされている朝ドラ作品

津田梅子はドラマの中では登場していないにも関わらず、なぜか津田梅子が登場していると思われているNHK朝ドラ作品もあります。おそらく津田梅子がのちの世に与えた女子教育や女性の社会進出への影響が、作品の内容やヒロインの人物像や生き方とかぶっているため、「津田梅子が登場していたのでは?」と視聴者に勘違いをさせてしまったのかもしれません。

「梅ちゃん先生」

「梅ちゃん先生」のヒロインの名前は「下村梅子」です。津田梅子も下村梅子も「梅子」つながりがあるため勘違いされてしまっているかもしれません。「梅ちゃん先生」のお話は1945年以降のいわゆる戦後のお話で、津田梅子が生きた時代は明治時代です。

  • 第86作 平成24年度前期(2012年4月2日~2012年9月29日)
  • 主演:堀北真希

「梅ちゃん先生」 あらすじ

終戦直後の東京・蒲田。優秀な姉や兄に対して劣等感を抱いていた下村梅子(堀北真希)は、医者である父・建造(高橋克実)の仕事を目の当たりにし、医者になることを決意。猛勉強の末に医学の道を歩み始めた梅子は、大学病院での勤務後に町医者となり、幼なじみ・安岡信郎(松坂桃李)と結ばれる。昭和の高度経済成長を支える名もなき人々に寄り添って、地域医療に生きた梅子の、ひたむきな日々を描いた作品。

「花子とアン」

貧しい農家の出身であったにも関わらず、修和女学校(現在の東洋英和女学院)を卒業し、のちに児童文学者・翻訳者と名を残したヒロイン・村岡花子は女性の社会進出の先駆けとも言えるでしょう。また「明治期の女子高等教育」・「梅子と花子と名前が似ている」などのイメージ的な理由で、津田梅子が「花子とアン」に登場していると勘違いされているのかもしれません。

  • 第90作 平成26年度前期(2014年3月31日~2014年9月27日)
  • 主演:吉高由里子

「花子とアン」あらすじ

山梨の貧しい家に生まれ、東京の女学校で英語を学び、翻訳家の道へ進んだ花子(吉高由里子)。震災や戦争を乗り越え、花子は子どもたちに夢と希望を送り届けていく。彼女を支えたのは、“腹心の友”となった葉山蓮子(仲間由紀恵)や苦しい恋を経て結婚した夫・村岡英治(鈴木亮平)。戦後に出版された「赤毛のアン」は、花子にとって生きた証ともいえる作品。アンのように、夢見る力を信じて生き続けた花子の、明治・大正・昭和にわたる、その波瀾万丈の半生記。

「あさが来た」

「あさが来た」のヒロイン・白岡あさのモデルは広岡浅子(1849年〜1919年)で、津田梅子とほぼ同時代に生きた人と言って良いでしょう。しかも広岡浅子は実業家としてだけでなく、教育者として日本女子大学校の設立に尽力した人物として知られています。志を同じくするキャラクターとして「あさが来たに津田梅子は登場するのでは?」と思われる視聴者の方がいても無理はありませんが、実はドラマのキャラクターとしての津田梅子は登場しません。

  • 第93作 平成27年度後期(2015年9月28日~2016年4月2日)
  • 主演:波瑠

「あさが来た」あらすじ

幕末、京都の豪商に生まれた今井あさ(波瑠)は、おしとやかな姉(宮﨑あおい)とは対照的に、相撲が大好きなおてんば娘。生まれた時から大阪の両替商・加野屋に嫁ぐことが決まっていたあさは、商いに興味のない趣味人の夫・新次郎(玉木 宏)と結婚。あさは新次郎に支えられ、義父や大阪経済の父と呼ばれる五代友厚(ディーン・フジオカ)から商いを学び、炭坑事業を立ち上げていく。さらに持ち前の負けん気で銀行と生命保険事業を興し、日本初の女子大学の設立にも奔走。幕末から明治の大転換期を、明るく前向きに生き抜いた実業家・あさの物語。

津田梅子の生涯

幼少期と留学

1871年にわずか6歳で日本初の女子留学生となった津田梅子の活躍は、2022年にテレビ朝日で放送された「津田梅子〜お札になった留学生〜(主演:広瀬すず)」などが参考になるでしょう。

帰国後の活動

11年にわたる留学生活から帰国した後、日本の女性の社会的地位は依然として低く、津田梅子は華族女学校の教職に就くのも苦労したようです。そのあたりのことも「津田梅子〜お札になった留学生〜」では描かれています。

津田塾大学の設立

1900年、津田梅子はついに私立女子高等教育における先駆的機関のひとつである「女子英学塾」を創設します。このあたりの津田梅子は2013年に放送されたNHK大河ドラマ「八重の桜」に登場する津田梅子が参考になるでしょう。

監修:NHKドラマ番組部, 編集:NHK出版
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