【読書感想】まんが ねこねこ横丁 東京かんばん猫

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まんが ねこねこ横丁 東京かんばん猫」、ねこの擬人化にナイスです!二本足で歩く人間ふうのねこが実際の店を巡り、四本足で歩くかんばんねこを取材していくという作りです。

ねこがねこを紹介するということは何とも摩訶不思議ですが、違和感なく読み進めることができました。二本足のねこも食後に手を舐めるというコマがありましたが、何ともチャーミングな表現です。

目次

ねこまき先生はねこ擬人化の第一人者

動物の擬人化で有名な著作物といえば、こんな作品が挙げられますね。

  • 「吾輩は猫である」
  • 「鳥獣戯画」
  • 「Dr.スランプ」

このうち「吾輩は猫である」は小説で、「鳥獣戯画」と「Dr.スランプ」は漫画です。漫画で動物を擬人化している作品としては、「まんが ねこねこ横丁 東京かんばん猫」はこれらの作品と肩を並べられるのではないでしょうか。

「鳥獣戯画」も「Dr.スランプ」も特別にねこにスポットを当てて擬人化しているわけではありません。やはり著者のねこまき先生は「ねこ擬人化」の第一人者であると思います。

猫本専門 神保町にゃんこ堂

二本足のねこたちが巡る店の中で特に印象に残ったのが、神田神保町にある「猫本専門 神保町にゃんこ堂」です。お店の名前を見たら一発で分かりますが、ねこ本の専門店です。いまお店の中で取り扱っている書籍の7割方がねこ本だそうです。

Amazon全盛の時代だからこそ何かに特化しないと「町の本屋さん」は生き残れないんですね。というと何だかネガティブなイメージですが、ねこに特化することによって遠方から来店されるお客さんも増えて、お店はなかなかの賑わいになっているとか。

「まんが ねこねこ横丁 東京かんばん猫」は、そういうった明るい雰囲気のお店を擬人化されたねこたちが盛り上げていくという愉快なストーリーです。このところ災害続きで気が滅入りそうですが、一服の清涼剤となりました。ねこ好きな方もそうでない方にもぜひオススメしたい作品です。

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