プログラミング学習を始める方は、何か便利なアプリを作りたいと思うことが多いでしょう。自分もそのうちの一人です。初心者の方でも手始めにドットインストール(新しいタブで開く)など、誰かが作成したコードをお手本として正確に写経すればちゃんと動くでしょう。

「プログラミングはなぜ動くのか？」

もっとも何も考えず写しとることだけをしていると、「プログラミングはなぜ動かないのか？」ということに注力するようになります。そのうち「そもそもなぜプログラミングは動くのか？」と言う視点を忘れがちになります。

本書では「なぜ動くのか」に力点を置き、動作原理について興味を持ってもらうように構成されている印象を受けます。プログラミング学習を始めたての人が、写経してて辛くなった時に読むと良いかもしれません。コンピュータとプログラミングの基礎知識が入って、気分転換もできると思います。

また「なぜ動くのか」が分かるようになると、プログラミングをすることそのものが面白くなります。ともすれば無味乾燥になりがちな写経もより楽しくなるでしょう。

初心者だけでなく中級者の方もぜひ！

例として挙げられているコードの言語はCとJavaScriptが採用されています。JavaScriptはローカル開発環境がなくても、PCとブラウザだけで、サンプルコードを気楽に試すことができます（C言語は学習したことがないので、なんとも言えませんが）

写経ではなく自力で実用的なWebアプリケーションを作成するときは、特定のCMSやフレームワークに関する知識が必要です。ですがその前提となるプログラミング言語の文法やお約束ごとも必須の知識となります。プログラミング学習初心者だけでなく、中級者の方にもぜひおすすめしたい一冊です。