【読書感想】この世界の片隅に 劇場アニメ公式ガイドブック #この世界の片隅に #連続テレビドラマ化

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映画「この世界の片隅に」を何の予備知識もなく近所のイオンシネマで見たら、そのリアルさに圧倒されて大ファンになりました。今の小学校や中学校の日本史の授業では太平洋戦争について教わります。

戦争は「悲惨な体験」、「一般国民は踊らされた」、「戦後は別」というイメージを固定観念として植え付けられているような気もします。ですが、この作品は太平洋戦争をはさんでも、日常生活が淡々と続いていることに今も昔も変わりないがないところに親しみを覚えます。

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昔も今もリアルな生活は続く

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漫画も読みましたが主人公である北條すずさんの口癖は「うちゃー、よーぼーっとしとるけー」(広島弁)です。毎日生活していると大なり小なりそんなもんでしょう。そんな日常にたまたま「戦争」が乗っかってきただけという印象が強く残ります。

だからこそ、70年後に暮らす自分たちの世代から多数の指示を受けることができたと思います。クラウドファンディングで約4,000万円もの資金を集めて映画公開にこぎつけられたことも納得ができます。

公式ガイドブックもリアルさがてんこ盛り

この公式ガイドブックでは、一瞬のうちに画面が進んでいく映画を丁寧に一時停止をして、当時の世相や生活などを解説してくれています。読み進めているうちにやはり映画同様、片渕須直監督のこだわりというかオタクさ?というかその熱量が伝わってきます。戦時中の食事を自分で作って見たとか、制作費を集めたときとか、声優としてのんさんへの演技指導をしたときなど裏話が満載です。

近くDVDが発売されるらしいので、本書を読みながら合わせて鑑賞したいと思います。映画館で鑑賞するのとまた違った味わいの「この世界の片隅に」が楽しめることを期待しています。

2018年3月20日追記

3月20日にTwitterのトレンドキーワードを見ていると、「この世界の片隅に」が、今年の夏に連続TVドラマ化することが決定したようです。こうの史代先生も「実写ならではの要素楽しみ」とおっしゃっていますが、私も同じく楽しみです。

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