この記事は「ダイエットメニュー・健康食 Advent Calendar 2017」の12月24日(日)分のエントリーです。
フリーランスや自営業者は「体が資本」とよく聞きますが、まさしくその格言を地で行く本であると思います。脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方でも同様のことが書かれています。
意外と難しい「背筋を伸ばす」・「堂々と歩く」
ただしこの本で書かれているように「背筋を伸ばす」・「堂々と歩く」ことは意外と難しい動作です。
無意識で「背筋を伸ばす」・「堂々と歩く」
確かに「背筋を伸ばそう」・「堂々と歩こう」と思ってそのような動作をすれば、できないことはありません。ですがそれが続くのはせいぜい2~3分のことでしょう。この本で書かれているように無意識で「背筋を伸ばす」・「堂々と歩く」ためにはそれなりのトレーニングが必要です。
そのためこの本で書かれている「総論」には賛成しますが、具体的な各論がすっぽり抜け落ちているという感じがします。結構辛めのレビューをしている理由は、自分も双極性障害に伴う激しいうつ状態を経験し、どん底の状態から「元気になる方法」を何年にもわたって追究したからです。
「背筋を伸ばす」ための筋肉
そもそも背筋を伸ばすためにはお腹と背中がバランスよく鍛えられていなければなりません。そういうと「シットアップ」をされる方がいらっしゃるかもしれません。ですが背筋を伸ばすためには大した効果を発揮しません。
どちらかというと、体の裏側に位置する大円筋・広背筋・多裂筋・腰方形筋・僧帽筋などの筋肉を鍛える必要があります。
「堂々と歩く」ための筋肉
「堂々と歩く」という表現は「重心を上に釣り上げて歩く」という言い方ができます。重心を釣り上げて歩くためには、上半身と下半身をつなぐ背骨や骨盤をつなぐ筋肉を鍛える必要があります。具体的には脊柱起立筋、大腰筋、腸骨筋、梨状筋、大臀筋、中臀筋、小臀筋など、やはり体の裏側についている筋肉を鍛える必要があります。
体の裏側を鍛える方法
正直なところを申し上げると、上述した筋肉を鍛えることは難しいと思います。ふだん前を向いて生活をしている人間にとって、後ろにある筋肉を鍛えるためには日頃から意識してその運動動作を心がけることが必要です。
といって突き放してしまったら、せっかくここまで読んでくださったみなさまに申し訳がないので、体の後ろ側を鍛えるための参考図書を挙げておきます。
ストレッチ・メソッド
表・裏に関わらず筋肉を鍛えるためには、ハードな運動の前後にストレッチが必要です。ハードな運動の前には動的ストレッチ、運動をした後には静的ストレッチが必要となります。
前者はハードな運動に伴うウォーム・アップで、後者はハードな運動で固まった筋肉を緩めるためのストレッチについて豊富なポーズが掲載されています。
どんな子も運動神経が必ずよくなるトレーニング
「背筋を伸ばす」・「堂々と歩く」ためにスポーツジムなどに通っても、あまりそのような運動指導はされません。なぜなら体の後側の筋肉を鍛えるトレーニングは極めて地味であり、見た目にはカッコ良く映らず、お客さん受けしないからです
そのせいか、体の後ろ側を鍛えるトレーニングを教えてもらう機会やその数も極めて限られています。そういった中でこの本では72ものトレーニング方法が紹介され、その中に鍛えにくい筋肉を鍛えるトレーニングも数多く含まれています。
表紙を見た感じでは「子ども向け」に見えますが、大人でも十分実用に耐えます。
ちなみに…
ちなみに自分は、ほぼ毎日これらの本をスポーツジムに持ち込んで少しずつ実践しています。エアロビクスや水泳の泳ぎこみなどの前に、これらの本に書かれていることを実践すると、関節の可動域が広がり、体の裏側にある小さい筋肉から体の表側にある大きい筋肉を動かせているような心地がします。