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【読書感想】働く、働かない、働けば

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日雇い派遣の現場で働く人のセーフティネットが、生活保護となっているのが何とも切ないです。ただ視点が「少しでも良い生活」ではなく、「少しでも良い職場を」という視点に偏りがちなのが気になりました。

「少しでも良い生活」をマクロ的な視点から

ミクロ的に読むとやりきれないので、マクロ的な視点から「少しでも良い生活」ができないかどうか改善点を考えてみました。それぞれの問題について関連する書籍も紹介しています。

金融支援(リスケ)をやめる

金融機関と政府はリスケをやめて、安い労働力でしか成り立たない低収益の会社は市場から退場してもらいます。お金を高くレンタルしてくれる会社は成長する見込みがあるので、そういう会社だけ市場に残ってもらいます。

積極的失業政策を行う

市場原理に適さない会社が淘汰されると、当然失業者が大量に発生します。その失業者は雇用保険を原資とする社会保障の中で、生活手当の支給と職業再訓練を行います。スウェーデンで行われている「超積極的失業政策」が参考になるのではないでしょうか?

合わせてその中で働き方に関する価値観を変えるような教育を施して、付加価値の高い産業が成長することに投資するのも良いのではないでしょうか。

ちなみにこの著者の方はイギリス人の方で、生活保護で糊口をしのぐことでミリオンセラーとなる本を出版されました。確かハリーポッターの原作者の方もそんな感じだったと思います。

消費カロリーの高い農産物の安くする

米・小麦・飼料(豚・牛用)にかかっている関税を撤廃するか下げます。生活必需品に属するような基礎食料品の値下げが起こると、食料品を獲得するためにイヤイヤ働く時間がより少なく済みます。

「自己責任」は思考停止ワード

他にも介護の分野でやっている家賃補助とかのマネも良いかもしれません。人口減少で住宅が余るでしょうから、そこを安価な借家にして住んでもらうとかも良いアイデアかもしれません。

いずれも「自己責任」というワードは思考停止を招きます。労働の現場だけではなく、一見関係なさそうな分野からも学びがあればと思います。