どうも。遺伝子とDNAの違いも分かっていなかった文系のおっさんです。「将来、家庭のトイレにセンサーをつけて、毎日出す尿からがん検診ができるかもしれない」。大いに結構じゃないですか、そんな未来が訪れるならばぜひ早く来てほしいものです。
意味不明で手間のかかる胃がん検診
自分はすでに40才を超えています。(個人事業主なので)毎年、市役所から健康診断の案内がきます。昨年胃がん検診のためにバリウムを飲むと胃にポリープがあることが判明しました。ただし、ポリープが映っただけでは本当にガンの兆候であるどうか分かりません。仕方がないので近所の消化器内科専門医院で、精密検査をしてもらうことにしました。
検査前日の午後9時から絶食。当日の午前9時以降は水とお茶を飲むこともだめ。病院に行くと薬を飲んで消化器全般を洗浄して鼻腔を麻酔。そして医師の先生が、胃カメラを鼻の穴から突っ込んで管をグニャグニャと動かしながら、食道から十二指腸にかけて撮影。結果は「良性」でした。
ですが、鼻腔の麻酔がほどよく効いて、診察が終わっても2時間ぐらいは頭がぼーっとして仕事はできません。結局、ポリープが胃がん(悪性腫瘍)であるかどうか判断するのに、丸一日の作業時間を費やしたも同然です。
他科の先生に消化器内科に限らず、胃がん検診とバリウムの関係について聞いてみると口を揃えてこのようにおっしゃります。
「バリウムを飲んでも胃がんかどうかなんて分からん。いまどき胃がん検診でバリウムを飲ませる医療行政自体が意味不明」。
なんやねんそれ。なお胃カメラを飲んで診断をしてもらうのに、診察代(自己負担分)は約6,000円もかかりました。
生命テクノロジーで健康保険料の低減を
世間では「労働力が足りない」、「国民皆保険制度は崩壊寸前」という現実が広がっています。厳然と立ちはだかる「お金」の問題を無視して、現行の医師法に抵触するという理由で、生命科学のテクノロジーが妨げられていることはまったくもってナンセンスです。健康保険料も含まれる国民負担率が、生暖かく上がっている現実から逃れることはできません。
本書を読んでいると健康保険料を負担する側としては、テクノロジーの進化に合わせて医師法を変えてくれという気分になりました。公的年金と違って医療保険には積立金なんかほぼ存在しないんですよ。
高橋祥子社長、ジーンクエストのみなさま。さらなる事業の発展をお祈りします!